Dバックス・平野佳寿 右肘炎症で自身初の故障者リスト入り

日本時間8月18日、ダイヤモンドバックスは今季55試合に登板している救援右腕、平野佳寿を右肘炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。故障の兆候が全くなかったため、驚きのニュースとして伝えられている。なお、平野にとって、メジャー2年目にして初の故障者リスト入りとなる。

ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督によると、平野は日本時間8月17日の試合後、右肘に軽い違和感があることを訴えたという。すでにMRI検査を終えており、検査の結果、特に異常は見つからなかったようだ。今後数日以内に右肘のコンディションがどう変化するかは不透明だが、炎症を抑えるためにコルチゾン注射を受ける予定となっている模様だ。

ロブロは、平野の戦列復帰の見込みについて「長期にわたる戦線離脱にはならないと予想している。最短期間で復帰できるんじゃないかな」とコメント。平野の離脱に伴い、AAA級リノから右腕のジョエル・パヤンプスを昇格させたが、平野の戦列復帰までそれほど時間はかからない見込みだ。

メジャー1年目の昨季、75試合に登板して4勝3敗、3セーブ、32ホールド、防御率2.44と大車輪の働きを見せた平野だが、今季はここまで55試合に登板して4勝5敗、1セーブ、13ホールド、防御率4.89とやや低調。被打率(.209→.271)や与四球率(3.12→4.11)が昨季と比べて悪化しており、安定感を欠くパフォーマンスが続いているものの、奪三振率(8.01→10.37)は昨季から上昇しており、ピンチを三振で切り抜けるケースも目立っている。

ワイルドカード獲得に望みをつないでいるダイヤモンドバックスにとって、安定感を欠いているとはいえ、平野は必要不可欠な戦力であり、出来る限り早期の戦列復帰が望まれるところだ。

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