国や文化の違い超え交流 南砺・いなみ木彫刻キャンプ開幕

地元の中学生から花束を受ける招待作家=南砺市井波総合文化センター

 世界9カ国の彫刻家が公開制作する「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2019」が18日開幕し、開会式とウエルカムパーティーが市井波総合文化センターで行われた。作家とボランティアら350人が出席し、国や文化の違いを超えて交流を深めることを誓った。30日まで。

 キャンプは「木彫りを通して世界をつなぐ」をテーマに1991年から4年ごとに開き8回目。木彫刻のまち・井波をPRするイベントとして定着している。

 公開制作は井波芸術の森公園を会場に19日から本格的にスタートし、28日まで。米国やイタリア、中国、西アフリカのベナン、日本など9カ国の12人と地元・井波の2団体が、原木からアートを生み出す過程を披露する。会期中はトークショーや木彫り体験教室、コンサートなど多彩なイベントを予定している。

 開会式は南砺平高校郷土芸能部による五箇山民謡で幕開け。実行委員長の忠田北日本新聞社会長があいさつし、実行委員会会長の田中幹夫南砺市長は歓迎の言葉で「昨年の日本遺産認定で盛り上がっている井波を発信したい」と述べた。各国の彫刻家は井波中学校の生徒から花束を受け取った。

ステージ上に並ぶ招待作家ら
笑顔で花束を受け取る招待作家
オープニングで五箇山民謡を披露した南砺平高校郷土芸能部
歓迎のあいさつを述べる実行委員会会長の田中南砺市長
開会式で来場者に手を振る各国の作家たち=南砺市井波総合文化センター(写真部・吉田博昌)

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