ザギトワ選手、世界選手権「出場したくない」

不振受け、コーチ説得

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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7月24日、首相官邸で安倍首相と面会するアリーナ・ザギトワ選手

 ロシア・フィギュアスケートのベテランコーチで、ロシア代表を選抜するロシア・コーチ評議会メンバーでもあるビクトル・クドリャフツェフ氏(81)は19日までに、スポルト・エクスプレス紙(電子版)のインタビューに答え、アリーナ・ザギトワ選手が平昌五輪後の不振を受け一時、今年3月にさいたま市で行われた世界選手権に出場したくないとの意向を示し、コーチ評議会でも同選手を代表として送ることの是非を議論したことを明らかにした。 

 結果的にザギトワ選手を指導するエテリ・トゥトベリゼ・コーチの決断で、同選手は世界選手権に出場、見事優勝し、五輪、世界選手権、欧州選手権、グランプリファイナルなど主要競技のタイトルをすべて獲得するという快挙を成し遂げた。 

 クドリャフツェフ氏は、ザギトワ選手の昨シーズンの一時的な不調について「心理的な重圧、周囲の状況」が原因だと指摘。「わずか15歳で五輪で優勝した後、神経が持ちこたえられなかった」と語った。 

 その上で、世界選手権についてザギトワ選手も出場を望まず、コーチ評議会でも代表として送るべきではないとの意見があったが、トゥトベリゼ・コーチが出場を決断し、ザギトワ選手を説得し翻意させたと述べた。「エテリが彼女を鼓舞し、おかげで彼女は気持ちを高め英雄のように勝利することができた。エテリが集中させ、自信を与え、彼女は(世界選手権で)強い意志を示すことができた」とトゥトベリゼ・コーチとザギトワ選手を称賛した。

 ザギトワ選手は五輪後に行われたミラノの世界選手権で5位と惨敗。翌シーズンのグランプリファイナルでは紀平梨花選手と優勝を争ったものの2位に。続くロシア選手権では台頭するジュニア勢の前に5位に終わったほか、欧州選手権でも同じロシア代表のサモドゥロワ選手に敗れ銀メダルだった。  

 ザギトワ選手は9月7~9日にモスクワで行われる競技会で今シーズンの新しいプログラムを披露する。(共同通信=太田清)