日ハム近藤、復調の42日ぶり猛打賞! 2年ぶり9連敗中は「責任を感じていた」

日本ハム・近藤健介【写真:石川加奈子】

3割間近の打率.298に「結果が出ているのが一番いいこと」

■日本ハム 4-4 楽天(18日・札幌ドーム)

 日本ハムの近藤健介外野手が18日、本拠地楽天戦で初回に逆転の2点適時三塁打を含む3本の長打を放って気を吐いた。

 1点を追う初回無死一、二塁の好機で積極的に打ちにいった。楽天の先発・石橋が投じた初球118キロのカーブを捉えた打球は左中間を深々と破る。逆転の適時三塁打に「反応でいきました。甘い球をしっかり打てて良かったです」とうなずいた。

 5回1死一塁で右中間への二塁打、延長10回先頭では左中間二塁打と外野の間を抜く当たりで好機を演出。6打数3安打2打点で7月7日楽天戦(楽天生命パーク宮城)以来の猛打賞を記録した。

 9連敗中は33打数6安打3打点と当たりが止まっていた。「野球をやっていたら、3、4、5番に回せというのは当たり前。打てないと勝てないですし、責任を感じていました」と振り返るが、ここ2試合連続で適時打を含む複数安打を放ってチームに貢献。打率も.298と3割復帰も間近だ。「何がということはないですが、毎日、アドバイスをもらいながらやっています。結果が出ているのが一番いいこと」と復調に手応えを感じている。

 守備でも執念を見せた。延長12回2死一、二塁で渡辺の左翼ファウルゾーンへの飛球にチャージし、回転しながら好捕。左邪飛とした。その裏、無死一塁の場面では一塁への強いゴロを放つも、惜しくも一ゴロ併殺打に倒れた。5時間15分の激闘の末に引き分けに終わり「追加点が取れるところがあったし、取れていればもっと楽になっていと思います。勝ちきれなかった」と悔しがった。

 それでも8月に得点力不足に悩んでいた打線にあって、近藤の復調は明るい材料。この日2安打の西川、3安打の大田とともに、打線をけん引していく。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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