お化け灯籠、古式消防… 地域の文化財をガイドブックに

身近な文化財を紹介するガイドブック(市教委文化財課提供)

 川崎市教育委員会は、地域の文化財をより多くの市民に知ってもらおうと、ガイドブックを作成した。写真とともに所在地や公開情報などを記しており、史跡巡りの参考になる一冊となっている。

 掲載しているのは、「川崎市地域文化財」として昨年度選定された63件。「大戸神社社殿」(中原区)「お化け灯籠」(宮前区)などの有形文化財をはじめ、「大師古民謡」(川崎区)「川崎古式消防」(同区)などの無形民俗文化財も取り上げている。

 同地域文化財は、地域に根差した文化財を対象に顕彰する市独自の制度。市教委文化財課は「身近にある文化財に親しんでもらうのが狙い。常時公開している文化財など、ガイドブックを手にぜひ足を運んでもらいたい」と話している。

 A4判8ページで、文化財の種別や見学の可否などの情報も提供。市ホームページで公開しているほか、2500部作成し、各区役所や支所・出張所、市民館、図書館などで配布している。

 問い合わせは、同課電話044(200)3315。

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