坂本龍一、1980年発表『B-2 UNIT』のアナログ/SACDハイブリッドでリイシュー!「どんな感想を持たれるのか楽しみです」

坂本龍一がイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)在籍時の1980年に発表した2作目のソロアルバム『B-2 UNIT』が、12インチ33回転アナログレコード・SACDハイブリッドにて9月25日に再発されることが決定した。

このアルバムはYMO人気が過熱する中で、「音」や「音色」そのものに焦点をあて制作された。ダブやアフロビート等の方法論を大胆に援用し、40年近くたった現代においても今なお革新的な輝きを放ち続ける過激な意欲作である。アフリカ・バンバータ、デリック・メイ他、特に海外ではヒップホップ、テクノDJからも評価の高い作品である。

今回のリイシューにむけて、坂本龍一から最新コメントが届いている。

「この『B-2 UNIT』は、世界的にはぼくの作品の中で映画音楽ほどは知られていないと思います。今回再発されて、世界の人にあらためて知って、聴いてもらえたらどんな感想を持たれるのか楽しみです」

今回のリイシューにあたっては、坂本龍一たっての希望により、エジプト出身で現在ニューヨークで活動する女性エンジニア、ヘバ・カドリーがリマスタリングを担当。カドリーは、マーズ・ヴォルタやスロウダイヴ等のマスタリング、ビョークのミックスも手がけ、近年世界で最も注目されるエンジニアの一人。昨年(2018年)リリースされた坂本龍一『BTTB- 20th Anniversary Edition』のリマスタリングも彼女による仕事である。アナログ盤カッティングにはYMO40周年プロジェクトでのリイシュー作品でもおなじみのバーニー・グランドマンを起用。株式会社ソニー・ミュージックソリューションズの静岡工場でのプレス。

SACDハイブリッドとアナログ盤双方に、坂本本人をはじめ共同プロデューサーの後藤美孝(よしたか)、エンジニアを務めたデニス・ボヴェルの最新取材テキストを交えた10,000字を超える書き下ろしライナーノーツ(執筆:吉村栄一)が付属。

株式会社ソニー・ミュージックダイレクトが運営するサイト「otonano」のなかに『B-2 UNIT』特設ページが公開されている。最新情報や詳細情報はこちらからも要チェックだ。

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