新宿・歌舞伎町に「赤い卓球バー」登場 “インスタ映え”でインバウンド需要狙う

写真:新宿歌舞伎町の卓球バーRed T Tokyoのメインラウンジ/提供:株式会社ウィズJ

19日、新宿・歌舞伎町に卓球バー「Red T Tokyo」(運営会社:株式会社ウィズJ、代表者:国広哲弥)がオープンした。

新宿は国内有数のビジネス街と歓楽街を併せ持つ「飲食業界の激戦区」。この地で卓球バーを仕掛けたのは、都内で複数の卓球場を経営する国広哲弥氏だ。

国広氏は、かつて水谷隼(木下グループ、リオ五輪銀メダリスト)のベンチコーチを務めるなど、卓球業界でも有数の人脈を持つ。

同氏は「Tリーグ開幕や東京五輪への期待感から“卓球ブーム”と言われていますが、その割にはマーケットが大きくなっている実感が無い。現役トップアスリートが必死に戦って結果を出している今だからこそ、卓球の裾野を広げるチャンス。市場の大きい飲食業界で勝負し、卓球を接待や懇親など“社交”のツールとして使って頂けるようにしたい」と卓球マーケットの拡大を命題に掲げる。

写真:卓球バー「Red T Tokyo」のレセプションで挨拶をする国広哲弥氏/撮影:ラリーズ編集部

「卓球に興味を持ってもいきなり卓球場へ行こうとはならないが、卓球バーなら敷居が下がって、足を運びやすい」(国広氏)とバー業態を選んだ理由も明確だ。

また、激戦区での出店については「勝算はある。構想から2年以上をかけて慎重に物件選びを進めてきたし、飲食ビジネスの専門家もチームに迎え、おかげさまで箱としてはいいモノが出来た。まずは赤い卓球台に象徴される独特のエンタメ空間を楽しんで頂きたい。インスタグラムを中心としたSNSの活用も進め、観光客やインバウンドの需要も取り込みたい」と自信を覗かせる。

店内では、アンティーク調のソファ、シャンデリアなど内装にもこだわり、そのラウンジの中心には店名の由来ともなった「真紅のアート卓球台」が存在感を放つ。

お酒を飲みながら卓球を楽しむという卓球バーは、ロンドンやニューヨーク等で流行を見せており、日本国内でも中目黒や渋谷を皮切りに全国各地で店舗展開が進む。

新宿・歌舞伎町の卓球バーが、マーケット拡大の先導役となるか。2020年の東京五輪開催に伴い増えると想定されるインバウンド需要を取り込めるのか。注目したい。

卓球バー「Red T Tokyo」所在地

写真:新宿歌舞伎町の卓球バー「Red T Tokyo」/提供:株式会社ウィズJ

住所:東京都新宿区歌舞伎町2-45-8 アビテビル5F

文:ラリーズ編集部

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