古民家でそうめん 素朴な情景 島原市がふるさと納税PR動画

ふるさと納税のPRショートムービー「ただいま」のワンシーン(島原観光ビューロー提供)

 長崎県島原市は、ふるさと納税をPRするショートムービーを初めて制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。タイトルは「ただいま」。城下町の映像と湧水が奏でるせせらぎをBGMに、古民家でそうめんを味わう素朴で懐かしさあふれる情景を切り取った。返礼品として人気が高い島原半島特産のそうめんを、全国へアピールする狙いだ。
 同市は6月、主要観光施設を管理運営する島原観光ビューローと、ふるさと納税プロモーション支援業務の委託契約を締結。その一環として今回、同社がそうめんをPRする動画作成の依頼を受け完成させた。
 動画は1分45秒。高校卒業後に地元を離れた青年が、久しぶりに帰郷。ふるさとで涼やかな冷やしそうめんに癒やされるというストーリー。島原鉄道島原駅(片町)や観光名所「鯉(こい)の泳ぐまち」(新町2丁目)などで7月に撮影された。
 動画には市の若手職員2人が青年と妹役でボランティア出演。「そうめんのゆで時間は1分30秒~2分」「薬味の定番はネギとショウガ。島原ではゆずこしょうがお薦め」など味わい方のアドバイスもある。
 島原観光ビューローによると、動画公開後に「そうめんを食べたくなった」など好意的な反響が寄せられているという。古賀奈美DMO推進室部長は「湧水や風情ある古民家など、純朴な島原の良さを盛り込んでいる。返礼品の魅力を知ってもらい、島原を訪れるきっかけにもなれば」と話した。

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