離島甲子園 対馬で開幕 20日から熱戦 25チーム 全力投球誓う

力強く選手宣誓する対馬ヤマネコボーイズの高松主将(左)=対馬市、厳原総合公園野球場

 離島甲子園の愛称で知られる「国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会」(実行委主催)の開会式が19日、対馬市厳原町の厳原総合公園野球場であった。全国の離島にある24自治体から、対馬の2チームを含む過去最多の25チームが出場。選手は20日からの熱戦を誓った。
 離島甲子園は「離島の子どもたちに夢や希望、勇気、挑戦する心を伝えたい」と、元プロ野球選手の村田兆治さん(69)が提唱。2008年から各地の離島で毎年開いており12回目で、対馬では初開催。島内4会場で試合があり、22日には同公園野球場で決勝戦や、村田さんらによる野球教室を予定している。
 開会式では、選手たちの入場行進に続き、大会実行委員長の比田勝尚喜市長が「郷土の誇りを胸に練習の成果を十分に発揮し、交流を深めてほしい」とあいさつ。昨年優勝した新潟県佐渡市の「佐渡市中学校選抜チーム」が優勝旗を返還した。
 選手を代表し、対馬ヤマネコボーイズ主将の高松翔君(15)=対馬市立厳原中3年=が「4日間を精いっぱい楽しみ、全力投球する」と力強く宣誓した。
 県内の出場チームはほかに、TSUSHIMA(対馬市)、壱岐市選抜、五島バラモン(五島市)、新上五島ファイブスターズ(新上五島町)。

© 株式会社長崎新聞社