サッカー通じ平和を発信 広島で交流イベント 長崎からも参加

平和を祈念して交流した長崎、広島、豪州の選手たち

 広島と長崎の子どもたちがサッカーを通して交流を図る「ピースマッチ」と「平和祈念広島女子フェスティバル」が7~11日、広島市内で行われ、参加者が平和の尊さをかみしめた。
 広島、長崎両県のサッカー協会が主催。昨夏、初めて実現したJ1広島-V・ファーレン長崎の「ピースマッチ」をきっかけに、被爆地の両都市がサッカーを通して平和への思いを発信しようと企画した。
 「ピースマッチ」は7、8日、広島広域公園第一球技場・補助競技場でV長崎U-18と広島県選抜U-18が対戦。選手たちは広島、長崎に原爆が投下された8月6日、9日を意味する「86」「89」の背番号や原爆ドーム、平和祈念像がデザインされたオリジナルユニホームを着用した。2試合が行われ、どちらも2-2で引き分けた。
 「平和祈念広島女子フェスティバル」は8~11日、エディオンスタジアム広島で開かれ、広島と長崎をはじめ、U-16日本代表、豪州・ゴールドコーストの選手たちが参加。総当たりのリーグ戦で競い、長崎は3位だった。9日は合同平和学習を通して、ともに戦争のない世界を願った。

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