日本ユニシス、人工知覚技術に強いKudanと協業 MaaS事業などに向けた取り組みを加速

日本ユニシスは8月14日、Kudan株式会社(本社:東京都渋谷区、以下、Kudan)と「ビジネス・スケーリング・パートナー」となり、空間・物体認識ソフトウェア技術SLAMやLiDARなどを用いたMaaS、自動運転や空間制御などの巨大市場に向けたサービスやソリューション創出の加速を目指した協業を発表した。MaaSやIoTを中心とした取り組みを加速させ、巨大市場への迅速なサービス開発・提供を目指す。

昨今、Maas/自動運転やロボティクスなどの台頭により、多様な位置認識や空間制御に関連する市場は急速に巨大化しつつあり、SLAMなど基盤となる技術を、市場ニーズに合わせて迅速にサービスやソリューション化し、提供していくことが求められている。これに対し、Kudanが有する超高速/超高精度の人工知覚技術、独自の「マシン・マップ・プラットフォーム」と、日本ユニシスが有する金融・製造・流通・医療・社会公共など、幅広い分野での豊富な業務知識・顧客基盤・事業開発力との相乗的なパートナーシップによって、全く新しいサービスやソリューションを創造し、従来のアプローチでは解決できなかった社会課題の解決を可能にする。

Kudanが有する「人工知覚技術」は、位置認識や空間制御において広範囲な技術やソリューションに対して柔軟に応用される基盤技術であり、Kudanはそれらの深層の基盤技術(DeepTech)の開発に注力しながら、各層のグローバル有力パートナーと連携して市場開拓を進めている。日本ユニシスはまず国内市場において、Kudanの保有するDeepTechをスピーディに市場に投入し、そのビジネススケールの拡大を図るための戦略的パートナーとして、実証実験から商用化までを協業的に進め、さらにそれらのグローバル展開まで視野に入れた取り組みを進める。

■ SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)

コンピューターが現実環境における自己位置推定と3次元立体地図作成を同時に行う技術

■ LiDAR(Light Detection and Ranging)

光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するもの

■ マシン・マップ・プラットフォーム

人間の理解する言語や色彩や形状の認識データではなく、機械知能に最適化したデータ形式を持つマシン・マップの生成と利活用を可能とする様々な機能を提供するプラットフォーム

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