サイバー犯罪対処へ協議会 県警など腕競う 横浜

サイバー犯罪への対処能力の向上を目指し、県警など17団体が参加した競技会=横浜市神奈川区の情報セキュリティ大学院大学

 サイバー犯罪への対処能力の向上を目的とした競技会「CTF神奈川」が19日、横浜市神奈川区の情報セキュリティ大学院大学で行われた。神奈川など11県警や警察活動に協力している大学、高校など17団体24チームが腕を競った。

 2012年に誤認逮捕が相次いだ「パソコン遠隔操作事件」を契機に、県警と同大学などでつくる研究会が13年8月に発足、産学官が連携して対処法を学んでいる。競技会はその一環で、今年で5回目。

 3人で構成された各チームは、暗号解読や公開されている情報の収集、分析などの技術を駆使して課題に取り組み、得点を競った。6位入賞を果たした県警サイバーセキュリティ対策本部の堺啓介巡査部長(33)は「犯人に後れを取らないよう、さらに技術を磨きたい」と意欲的に話した。

 県警サイバー犯罪捜査課の鈴木雅己課長は「キャッシュレス化が進み、新たな犯罪が出てきた。連携して捜査力を高め、サイバー空間の安全安心を確保したい」と話していた。

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