Rソックス・セール TJ手術回避も今季終了が濃厚に

レッドソックスは、左肘炎症により故障者リスト入りしたエース左腕、クリス・セールの状態について詳細を発表し、ジェームス・アンドリュース医師の診察を受けた結果、トミー・ジョン手術が不要であることを明らかにした。ただし、PRP注射のあと、投球をせずに安静にする期間が必要であり、6週間後にアンドリュース医師に再び診察を受けることになったため、今季中の戦列復帰はほぼ絶望となった。

レッドソックスは、日本時間8月20日にデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長が発表した声明文のなかで、セールが日本時間8月20日にフロリダ州ペンサコーラでアンドリュース医師の診察を受けたことを明らかにした。そして、「アンドリュース医師は、セールが左肘に炎症を抱えていることを認め、PRP検査による治療を行った。一定期間にわたり、投球を行わないことが推奨されており、セールは6週間後に再検査を受ける予定となっている」と詳細を発表。6週間というタイムテーブルを考慮すると、セールが今季中に再びマウンドに立つのは極めて難しいと見られる。

ア・リーグのワイルドカード争いにおいて、2位のレイズに6.5ゲーム差をつけられているレッドソックスにとって、エース左腕の「今季絶望」のニュースは、チームに「終戦」を告げるものとなるかもしれない。しかし、セールがトミー・ジョン手術を受けて今季の残り試合のみならず、来季を全休する可能性もあっただけに、最悪のケースは回避できたとポジティブに捉えるのがベターだろう。

今季のセールは、ここまで6勝11敗、防御率4.40と本来の姿からは程遠いパフォーマンスに終始。今季の最終登板では史上最速での通算2000奪三振を達成したが、日本時間8月18日に故障者リストに登録されていた。レッドソックスと来季から始まる5年1億4500万ドルの大型契約を結んでいるだけに、しっかり休んで、来季を万全の状態で迎えることが求められそうだ。

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