リンゴにスマート農業 魚津で研修会

細霧冷房の装置を見学する参加者

 自動運転の農機や小型無人機ドローンを活用したスマート農業の導入に向け、魚津市の「加積りんご」の生産者らが20日、同市六郎丸の県果樹研究センターなどでICT等先端技術研修会を開いた。

 加積りんごの生産者や関係機関・団体などで5月に設立した加積りんご品質向上対策協議会(富居俊成会長)が初めて開いた。

 果樹の状態観察や農薬散布などに活用できる小型無人機ドローンや、斜面でも作動できるラジコン草刈り機などを実演。ドローンは画像撮影用の小型タイプと、農薬散布用の大型タイプを動かした。腰の負担を軽減するアシストスーツを試着し、梨が入った20キロほどのかごを持ち上げる体験もあった。

 伊東敏治さんのリンゴ園では、同センターが4年かけて開発したリンゴの日焼け果対策技術「細霧(さいむ)冷房」の実証の様子を見学した。

 実演に先立ち、農研機構果樹茶業研究部門リンゴ研究領域栽培生理ユニット長の岩波宏さんが講演した。

斜面でも使用できるラジコン草刈り機も実演した
農薬散布用のドローン実演に見入る参加者
腰の負担を軽減するアシストスーツを着て、荷物を持ち上げる参加者

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