広島三好、プロ入り初のサヨナラ打に笑顔 「どこでも甘いところに来たら打とうと」

広島の三好が本拠地マツダスタジアムでのヤクルト戦でプロ入り初のサヨナラ打を放った

9回2死二塁からサヨナラを決める中前タイムリー

■広島 9-8 ヤクルト(20日・マツダスタジアム)

 広島の三好匠内野手が20日、本拠地マツダスタジアムでのヤクルト戦でプロ入り初のサヨナラ打を放った。同点に追いついた9回2死二塁から試合を決める中前適時打を放ち「どこでも甘いところに来たら打とうと思っていた。プロ入って初めてです」と笑顔を見せた。

 途中出場の伏兵が意地の一打で試合を決めた。逆転された直後の8回の第1打席ではマクガフの前に3球三振に倒れていただけに「前の打席は3球で終わっていたので、落ち着いて自分ができることをやろうと」と、反省を生かし勝負の打席に向かった。

 鈴木の劇的な3ランで同点に追いついた9回。1死から野間が四球、続く小園の犠打で2死二塁の好機でこの日の第2打席を迎えた。「この感じなら回ってくる。浮いてきた球をしっかり振っていこうと。どこでも甘いところに来たら打とうと思っていいた」。フルカウントからの6球目、高めに浮いたスライダーを見逃さずバットを出すと打球は中前に弾むプロ入り初のサヨナラ打となった。

 7月に楽天からトレード移籍したプロ8年目。ここまでプロでサヨナラ打を放ったことはなく「あの場面で一つ打てたのはプロに入って初めて。試合を決められたのはいい経験」と、新天地での活躍に手応えも感じている様子。それでも、選手層の厚いチームの中では「1日1日が勝負。これからもチームに貢献できるように」と、慢心することはなかった。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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