交流 互いに頑張ろう 日韓愛好家の写真展開幕 長崎県美術館

写真の説明を受けながら作品を鑑賞する孫総領事(左から2人目)と仁位会長(左)=長崎市、県美術館

 日韓関係が悪化する中、長崎県と韓国・釜山市の写真愛好家による「長崎・釜山日韓交流写真展」が20日、長崎市出島町の県美術館で始まった。初日は写真展を後援している孫鐘植(ソンジョンシク)駐福岡韓国総領事が訪れ「写真展のような民間交流を政治にもつなげていきたい。互いに頑張ろう」とエールを送った。
 写真展は長崎国際交流写真協会が主催し、釜山国際写真交流協会が共催。3回目。本県の26人、釜山市の27人が61作品(計145枚)を出品した。会場には釜山市のチャガルチ市場の様子や本県をはじめ日本国内の風物を生き生きと切り取った力作が並んでいる。
 孫総領事は作品鑑賞後に取材に応じ「日韓関係は政治的には非常に厳しい状況だが、民間交流は活発に行われるべき。写真展は意義深くありがたい」と感謝。日韓関係の改善に向け「学生交流やスポーツ・文化交流が活発になるよう努力していきたい」と語った。
 長崎国際交流写真協会の仁位孝雄会長は「写真を見た若者が日韓両国に興味を持ち、行き来してもらい、相互理解につながれば」と期待を語った。
 写真展は25日まで。入場無料。24日午後1時半からは「世界文化遺産から見る韓国」と題した講演会や作品講評などがある。

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