やすらぎ伊王島売却 住民監査請求を却下 長崎市監査委員

 長崎市監査委員は20日、市がリゾート施設「やすらぎ伊王島(現アイランドナガサキ)」の土地建物について、運営会社「KPGホテル&リゾート」に対し違法に安い価格で売却したとし、田上富久市長に損失の補塡(ほてん)を求めた住民監査請求を却下した。
 市監査事務局によると、売却は2017年4月1日で、地方自治法が定める請求期限の1年が経過していた。監査委員は、1年以内に請求できなかった正当な理由も認められないため、請求は不適法とした。
 請求人は、市内の経営コンサルタント野田博康さん(70)。請求の代理人は今回の結果について「形式的な回答」と指摘し、今後30日以内に住民訴訟を提起する予定とした。

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