アスレチックスが先発右腕・エストラーダを解雇

日本時間8月21日、アスレチックスは先発右腕のマルコ・エストラーダを解雇したことを発表した。4年間プレイしたブルージェイズからFAとなり、今季からアスレチックスに加入したエストラーダだが、腰痛により4月中旬に故障者リスト入り。その後、戦列復帰を果たすことはできず、今季ここまで5試合のみの登板に終わっていた。

今季を先発ローテーションの2番手として迎えたエストラーダだが、最初の3先発は防御率2.76と役割を果たしていたものの、続く2先発で合計13失点。5先発で0勝2敗、防御率6.85という成績に終わって日本時間4月18日に10日間の故障者リストに登録され、日本時間7月3日には60日間の故障者リストに移されていた。7月下旬からはマイナーでのリハビリ登板を開始したものの、故障箇所のコンディションが思わしくなく、5先発で0勝1敗、防御率8.44。今季中にメジャーの戦力として期待するのは難しいと判断され、解雇という決断に至ったようだ。

アスレチックスのボブ・メルビン監督によると、エストラーダは先発するたびに腰痛に悩まされていたという。「彼は先発のたびに、本当に苦しんでいた。彼は(毎試合のように登板する)リリーフ投手ではないから、登板と登板の間に(腰の状態が)良くなると期待していたところもあったんだけど、4月中旬に故障者リスト入りしてからずっとダメだった」とメルビン。「我々のチームは、ロースターの枠を空けることを必要としていたから、今回の(解雇という)決断に至ったんだ。彼の幸運を祈るよ。彼は素晴らしい人間だからね。彼と過ごした時間は本当に楽しかったよ」とエストラーダの今後を思いやった。

メキシコ出身のエストラーダは現在36歳。ナショナルズ、ブリュワーズ、ブルージェイズ、アスレチックスの4球団で合計11シーズンのメジャー経験があり、2度の2ケタ勝利を含む通算62勝をマークしている。今後はマイナー契約からのメジャー復帰を目指すことになるだろう。

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