ドラフト全体1位指名・ラッチマンがA級デルマーバに昇格

今年のドラフトでオリオールズから全体1指名を受けてプロ入りしたアドリー・ラッチマンが、順調にマイナーの階段を駆け上がっている。日本時間8月21日、オリオールズはラッチマンをA-級アバディーンからA級デルマーバへ昇格させたことを発表。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体6位にランクインしているプロスペクト捕手は、ルーキー級からプロ生活をスタートさせ、早くも3つ目の階級でプレイすることになった。

ラッチマンは、A-級での20試合で打率.325、OPS.894の好成績をマーク。A-級での最終試合となった日本時間8月20日の試合では、5打数5安打4打点の大活躍を見せた。捕手として出場した9試合では、相手走者が試みた7度の盗塁のうち、5度を刺し、残りの11試合は指名打者として出場。攻守両面で実力をアピールし、A級昇格を勝ち取った。

ラッチマンの昇格により、A級デルマーバでは、オリオールズ球団1位の有望株であるラッチマンと、同2位のグレイソン・ロドリゲスが一緒にプレイすることになる。A級デルマーバは、サウスアトランティック・リーグの前半戦を制してすでにポストシーズン進出を決めており、現在81勝43敗をマークして、球団記録まであと1勝に迫っている。なお、ラッチマンは日本時間8月22日にA級デビューを飾る予定だ。

学生時代に様々な賞を獲得したラッチマンは、各賞に関わるイベントや体調面の問題により、日本時間7月21日までプロデビューが遅れたものの、そこからわずか1ヶ月でルーキー級、A-級を経て、A級に昇格することになった。ゴールデン・スパイク賞の受賞者として、オリオールズでは1989年のベン・マクドナルド以来の全体1位指名選手となったラッチマン(契約金は歴代最高の8億1000万ドル)は、数年後のメジャーデビューに向けて、順調に歩みを進めている。

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