新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン 海外試乗|イッキに300馬力超え! ホット過ぎるワゴンはしなやかさも兼ね備えた

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン

待ち構えていたのはとってもホットな“JOHN COOPER WORKS”だった!

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン

我が家の愛車、通称“しろちゃん” (MINIクロスオーバー)の親戚にあたる、MINIクラブマン マイナーチェンジ版の国際試乗会に行ってまいりました! 試乗場所はドイツ・フランクフルト近郊。

ところが行った先に待っていたのは…なんと! JCW(ジョン・クーパー・ワークス)モデルたちでした。というわけで、直列4気筒2リッターターボエンジン[最高出力225kw(306hp)/5000~6250rpm、最大トルク450Nm/1750~4500rpm]という化け物エンジンが搭載されたモデルになります。

旧型比で75馬力・100Nmアップ! 軽1台分以上の伸びしろって、どんだけ!?

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン
新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマンに搭載されるこちらは新世代エンジンなのですが、なんたって先代比、最高出力75psアップ&最大トルク100Nmアップ。軽自動車1台分以上アップしてるってすごくないですか!? これでマイナーチェンジっていうんですから、もうビックリでございます。ちなみにこのエンジンは1シリーズのM135i、X2M、MINI JCW GPとほぼ同じエンジンのようです。

組み合わされるトランスミッションはアイシン製の8速AT。これも従来と同じ段数の8ATでも、中身は進化しているそうです。ちなみにJCW以外のガソリンエンジンモデルはゲトラグ製の7DCTが搭載されていますが、JCWはトルクが大きいということで、8ATが搭載されています。

フロントにトルセン式メカニカルLSDを採用

他にもですね、エキゾーストパイプが10mm拡大されてサウンドがよくなったり等々、細かな変更はたくさんございますが、今回ビックリしたのはメカニカルLSDが搭載されたという足回り!

これまでも電子制御LSDは投入されていますし、今回も電子制御のLSDも使ってはいるのですが、とんでもなくエンジンがパワフルなのでこれでは間に合わないということで、フロントにトルセン式のメカニカルLSDを入れているそうなんですね。ちなみにリアは、電子制御のカップリングで、駆動方式は多板クラッチがついたオンデマンド制御のAWDになります。つまりフロントの滑りを感知したらリアに駆動力が流れるタイプですね。

しなやかさとゴーカートフィーリングが巧くミックス

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン
新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマンと自動車評論家の竹岡 圭さん

でですね、トルセン式LSDがなかなか効いてくれていて、コーナーでも前へ前へとクルマを進めてくれる感じなんです。姿勢もフラットなので安定して踏んでいけます! 昔ながらのゴツゴツしているだけなオン・ザ・レール感覚とは違って、しなやかさとゴーカートフィーリングが巧くミックスした感じ。オンデマンド式AWDの“ALL4”なので安定感も高く、気持ちよくワインディングを楽しめちゃいました。さらに高速道路でもラク~に200km/h以上で巡行できちゃうほど安定感が高いんですよねぇ。

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマンは乗り心地もしなやかで、パッチワーク路面とか石畳路面のような細かい凸凹は上手くいなしてくれます。ただしうねり路面はあまり得意じゃないみたい…それさえ抑え込めれば完璧と言っていいほどの、オールマイティ性高いマシンに仕上がっていました。新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマンの日本への上陸が楽しみですね!

[筆者:竹岡 圭/撮影:MINI]

新型ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマンと自動車評論家の竹岡 圭さん

© 株式会社MOTA