鈴鹿10時間:チーム代表欠席のEBMがポルシェ911 GT3 Rの新カラーリングを公開

 ル・マン24時間ウイナーのアール・バンバーがオーナーを務めるアール・バンバー・モータースポーツ(EBM)が8月22~25日、鈴鹿サーキットで開催される『BH オークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』に投入するポルシェ911 GT3 Rのニューカラーリングを公開した。

 今年2月にオーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで行われた2019リキモリ・バサースト12時間で総合優勝を飾ったEBM。バサースト12時間も開幕戦として組み込まれているIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの日本ラウンドに新型ポルシェ911 GT3 Rを持ち込んで参戦するチームは、鈴鹿戦で新しいカラーリングをデビューさせる予定だ。
 
 チームのSNSで公開されたニューリバリーは、ブラックを主体にレッドの差し色が入ったもの。車両全体にはゼブラ柄のような模様が下地のようにデザインされた。
 
 そんなEBMが走らせる911号車はロマン・デュマをはじめ、マシュー・ジャミネット、スヴェン・ミューラーという3人のポルシェワークスドライバーたちが乗り込む。
 
 なお、EBMの912号車ポルシェを駆ってバサーストウイナーとなったマット・キャンベルとデニス・オルセン、ディルク・ウェルナーの3名は、ポルシェワークスの支援を受けるアブソリュート・レーシングからエントリーしている。

「僕たちはバサーストで力強い素晴らしいスタートを切ることができた。だから、このイベントでもそれを引き継ぎたいと思っている」と語ったミューラー。

「僕は2018年も鈴鹿10時間でアール(・バンバー)と一緒にポルシェをドライブしたんだ。彼のチームのためにドライブするのは特別なことだよ。僕たちは皆、このイベントで全力を尽くすつもりだ」

 しかし、ポルシェではミューラーの同僚でありEBMではチーム代表の立場となるバンバー自身は今週末、チームに帯同しない。彼は同じ週末にアメリカはバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第10戦に参戦するためIGTCの鈴鹿ラウンドを欠場するのだ。

 バンバーとチームメイトのローレンス・ファントールは現在、IMSAシリーズにおけるGTル・マン(GTLM)クラスでランキング首位につけており終盤戦を迎えたいま、チャンピオンシップの重要な局面を迎えている。
 
 なお、IGTCのマニュファクチャラーズランキングでは、ポルシェはメルセデスAMGと8ポイントの77ポイントを獲得。全5戦中3戦を終えた現時点でランキング2位につけている。

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