義理と褌は欠かされぬ

昨日、ロフトヘヴンの店長が精算か何かで事務所に来て、「うちに畑中葉子さんが出演したんですけど、椎名さんによろしくお伝えくださいとのことでした」と言われた。

そう言えば何年か前、非常階段とのユニット〈畑中階段〉として畑中さんにインタビューをしたことを思い出した。

聞けば、その日のロフトヘヴンはカナダ大使館が後援する公演(駄洒落か)だったらしく、『カナダからの手紙』つながりで畑中さんが客演したらしい。

この世界は駄洒落でできているのか?(もちろん嫌いではない)という気持ちとは裏腹に、たかだか一度だけの取材でお会いしただけなのに、その律儀さに思わず恐縮してしまったのでした。

そういえば、これまた一度取材しただけの梶芽衣子さんのマネージャーさんからもある時期ずっと年賀状を頂戴していたことを思い出す。

取材の後日、突然ご本人のお礼の色紙を頂戴した時も驚いた。

長年、芸能に勤しむ方々のこうした厚情、義理堅さにはつくづく感服する次第です。

ちなみに『カナダからの手紙』が発表された時の自分は4歳であります。

『修羅雪姫』に至ってはこの世に生を受ける1年前です。

それをさもリアルタイムで見聞きしていたと言わんばかりに取材現場では臨みます。

考えてみればそんなケースが非常に多い気がする。

つくづく自分は詐欺師だなと感じる瞬間です。

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