ジャイアンツの指名に「仰天」とブラウンズQBメイフィールド

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クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【Ryan Kang via AP】

4月にニューヨーク・ジャイアンツがダニエル・ジョーンズを全体6位で指名した時は多くの人々が驚き、中にはショックを受けた者までいた。ジャイアンツが1巡指名の2人――もう1人は全体17位――のうち1人にクオーターバック(QB)を選ぶだろうということは広く予想されていた。だが、ジョーンズの指名は11位以降になるだろうという見方が大勢であり、2巡目だろうと考える者もいたほどだ。

ベイカー・メイフィールドも同じような考えを持っている。

自身は大学で4年間先発を勤め、ハイズマントロフィーを獲得し、NFLドラフトで全体1位指名され、もう少しでオフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるところで、ディビジョン優勝候補かつスーパーボウルのダークホースと目されているにもかかわらず、常に敵対心の強いクリーブランド・ブラウンズのQBは、ジャイアンツのドラフト初日の行動にかみついた。

「ジャイアンツがダニエル・ジョーンズを採るなんて信じられない」と20日(火)に発行された『GQ』の特集でメイフィールドは述べている。「ぶっ飛んだよ」

この直前に彼はたまたま近くのテレビに映っているジョーンズを見ただけで、特に促されての発言ではなかったようだ。デューク大学で先発を務めたジョーンズが17勝19敗だったことが根拠だとメイフィールドは説明している。

「たまに考え過ぎる人がいる」と彼は述べた。「そこで間違いが起きる。勝たなきゃいけないってことを忘れちまうんだ。勝ち星を重ねていて、チームに必要な人材になれるやつと、そうじゃないやつがいる」

ジャイアンツヘッドコーチ(HC)パット・シューマーはこの発言について、古くさく間違った見解だとして自身のQBを擁護した。

「指名を批判する人々は大勢おり、彼もその1人だ」とシューマーは記者団に語った。「きっと、発言そのままのコメントではないのだろう? (ジョーンズが)勝てる選手だということは私には分かっている。競争力を持つ勝利者である彼の静けさや平穏を乱さないでもらいたい」

ジョーンズ本人は“ジャイアンツのことに集中したい”と述べており、メイフィールドのフィールド上での実績について彼とは対照的な言葉を口にした。

「彼は素晴らしい選手だと思う」とジョーンズは言う。「パスがうまいし、彼のプレーは見ていて楽しいよ」

メイフィールドがどれだけジョーンズのことを知っているのかは分からない。身長196cmでマニング兄弟を指導したコーチに絶賛されたジョーンズを見て、奨学金なしで大学に入学し、卒業時には疑問の声ばかり上がった186cmの自身の姿を思い浮かべたのかもしれない。だが、NFLで最初の一投さえもしていないジャイアンツのルーキーを頭から否定するというのは、メイフィールドの最も嫌悪する罪を自ら犯したことになる。

その後、メイフィールドは『Instagram(インスタグラム)』のストーリーズを使って、同誌の記事に書かれた内容は彼の発言の意図とは違うと主張し、ジョーンズの大学時代の記録を見下しているわけではないと説明した。

「俺はこんなことは言っていない。それははっきりさせておく」と彼は記した。「この時、俺は同時に、自分がドラフト全体1位だったことに驚いたって言ったんだ。それからQBの評価方法の問題について話した。その流れで、勝利数の重要性に触れたのさ。記者やメディアってのは記事をクリックさせるためなら何でもやる。ダニエルについてはいいことしか聞かないし、活躍を心から祈っているよ」

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