「あおり」摘発、県内でも増

すでに昨年数超、110番は2倍

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 車間距離を詰めたり、急に割り込んだりといった「あおり運転」が社会問題となる中、県内でも、こうした危険な運転の摘発が増えている。県警交通指導課によると、今年は今月19日現在で既に昨年1年間の件数を超えている。暴行、傷害などの事件に発展するケースは確認されていないが、あおり運転に関する110番通報も急増。7月末時点で、昨年の年間件数の2倍にもなっている。

 同課によると、あおり運転は▽適正な車間距離を保っていない「車間距離保持義務違反」▽必要がない状況で急に車線変更する「進路変更禁止違反」▽2車線以上の高速道路などで左側から追い越す「追い越し方法違反」―など、事故防止の観点から道交法で規定されている主にこの三つの「危険な行為」のことだ。

 今年、県内でのあおり運転の摘発は今月19日現在、車間距離保持義務違反が7件、進路変更禁止違反は3件、追い越し方法違反は9件で合わせて19件。昨年1年間の16件を上回っている。危険なあおり運転は、2017年6月、神奈川県内の東名高速道路で起きた事件を受け、全国的に関心が高まり、実際に危険な目に遭ったり、目撃したりしたとする県警への110番通報は増加。今年の通報件数は7月末までに昨年の年間数(136件)の約2倍となる266件に上る。

 「関心や意識が高まっていることに加え、あおり行為に敏感なドライバーが増えたことも影響している」と県警の担当者は分析。スマートフォンやドライブレコーダーの普及で、あおり行為を画像として記録し、迅速な通報が可能になったことも大きな要因とする。

 あおり運転は高速道路で多く発生する傾向にある。1車線区間が多い県内では、車間距離をしっかり取らないと、「あおった」と前のドライバーに勘違いされることもあり得るため、注意が必要だ。県警の担当者は「もし危険な目に遭った場合は安全を確認した上で110番通報してほしい。停車後も車外に出ず、窓やドアも閉め、相手と接触しないことが重要」と話す。