嘉手納基地、北側滑走路閉鎖さらに延長 補修工事に遅れ 住民、運用過密で事故と騒音激化に不安

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 【中部】1月初旬から補修工事のため閉鎖され、23日に約8カ月ぶりに運用再開の予定だった米軍嘉手納基地の北側滑走路が、31日まで閉鎖期間が延長されることが21日、米連邦航空局の航空情報で判明した。本紙は同基地の第18航空団に遅延理由の説明を求めたが、21日午後8時までに回答は得られなかった。米軍は当初、工期を6カ月としていたが、6月末にも工事の遅延を理由に8月22日まで閉鎖期間を延長すると発表していた。

 工事期間中は沖縄市と北谷町に近接する南側滑走路1本のみで対応しているため、離着陸が集中。運用の過密化とそれに伴う事故などが懸念されている。滑走路の運用制限を受け、嘉手納基地所属の戦闘機や外来機が普天間飛行場に着陸する回数も増加しており、嘉手納基地周辺だけでなく、普天間飛行場周辺の住民にも騒音被害などの負担が増している。

 沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会の会長・當山宏嘉手納町長は、滑走路が1本しか使えない中、従来通りの過密な運用を続ければ危険な事態を招きかねないと指摘。「訓練移転や外来機の飛来を制限するなど、周辺住民に配慮してほしい」と訴えた。