カブス・モローの故障が再発 今季中の戦列復帰は絶望的に

右腕の故障により開幕から故障者リスト入りが続いているブランドン・モロー(カブス)が、戦列復帰を果たせないまま今季を終えることが確実となった。日本時間8月22日、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長は、故障の再発によりモローの今季が終了したことを発表。一時はアリゾナ州の球団施設で打者と対戦する段階まで達していたモローだが、戦列復帰を果たすことはできなかった。

エプスタインによると、モローは日本時間8月27日にニール・エラトラシュ医師(大谷翔平のトミー・ジョン手術を担当)の診察を受ける予定になっているという。エプスタインは、モローが故障からの回復に向け、何らかの手術を受ける可能性が高いと考えているようだ。

2017年にドジャースで45試合に登板して防御率2.06の好成績をマークし、2年2100万ドルの好条件でカブスに加入したモローは、昨季前半戦はクローザーとして活躍し、35試合に登板して22セーブ、防御率1.47をマーク。しかし、昨年7月15日(現地時間)のパドレス戦で登板したのを最後に、カブスのユニフォームを着て再びメジャーのマウンドに立つことはなかった。来季の契約は年俸1200万ドルの球団オプションとなっているが、カブスはバイアウト300万ドルを支払ってモローとの契約を解除することになるだろう。

エプスタインは「彼は(健康な状態で)登板できれば、ハイレベルなパフォーマンスを見せてくれることはわかっていた。実際に、昨季の前半戦は期待通りだったんだ」とコメント。そして、「故障歴のある選手と契約するときは、いつだってリスクが付きまとう」と語り、2年契約で迎え入れたモローが半年しか稼働できなかったことを受け入れた。

また、モローについては「彼は戦列復帰のために、一生懸命努力していた。いろんな治療法を試していたけど、どれも彼の故障を完治させるには至らなかったんだ。今季、彼が全くチームに貢献できなかったのは本当に残念だよ」と語り、戦列復帰のための努力を称えていた。

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