新配信サービス・HBO Maxのラインアップが発表

©株式会社東京ニュース通信社

新配信サービス・HBO Maxのラインアップが発表

先日、大手映画スタジオ・ワーナー ブラザース(WB)や大手ケーブル局・HBOを所有する米・ワーナーメディアの新しい配信サービスの詳しいラインアップが発表された。「HBO Max」と名付けられたこの新サービスは、既存のHBOの配信サービスHBO NOWや、Amazon Prime Video、Apple TVで見られるHBOプログラムをはるかにしのぐ、魅力的なサービスを提供することになる。

HBO Maxの大きな売りの一つは、シチュエーションコメディー史上最も成功した番組と言っても過言ではない「フレンズ」(1994~2004年)全236話や、DCの新シリーズ「Batwoman」や「リバーデイル」(17年~)といったWBが製作するThe CWのドラマ、ウィル・スミス主演の90年代の人気シチュエーションコメディー「ベルエアのフレッシュ・プリンス」(90~96年)、「プリティ・リトル・ライアーズ」(10~17年)などをストリーミングで視聴できる唯一のプラットフォームとなる点だ。

そのほか、WB、ニューライン、DCエンターテイメント、CNN、TNT、The CW、ターナー・クラッシック・ムービーズ、カートゥーン・ネットワークなどワーナーメディア傘下の会社が製作した数多くの映画やテレビ番組、「ルーニー・テューンズ」などのアニメシリーズも視聴できる。

そして、最も気になるHBO Maxのオリジナル作品(ドラマ&映画)のラインアップを、以下に紹介!

◆「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、フランク・ハーバートのSF大河小説「デューン」を、「君の名前で僕を呼んで」(17年)のティモシー・シャラメ主演で再映画化する「Dune」。出演はほかに、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、デイヴ・バウティスタ、ジェイソン・モモア、ゼンデイヤ、ハビエル・バルデムなど超豪華。

◆「ARROW/アロー」(12年~)や「ブラザーズ&シスターズ」(06~11年)の脚本や製作を手がけたグレッグ・バーランティが、ヤングアダルトジャンルの4本の映画をプロデュース。

◆グレッグ・バーランティが製作し、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(07~19年)のケイリー・クオコが主演するスリラーシリーズ「The Flight Attendant」。

◆リース・ウィザースプーンの製作会社、ハロー・サンシャインが少なくとも2本の映画をプロデュース。

◆読売新聞で働いていたアメリカ人記者が、日本の裏社会を取材して書いたノンフィクション本を、「ベイビー・ドライバー」(17年)のアンセル・エルゴート主演で描くドラマシリーズ「Tokyo Vice」。

◆アナ・ケンドリック主演のロマンチックコメディー・アンソロジー「Love Life」。「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(11年)のポール・フェイグが製作を手がける10話構成の30分番組。

◆エミリー・セントジョン・マンデルのSFサスペンス小説「ステーション・イレブン」を、「アトランタ」(16年~)のヒロ・ムライ監督が手がけるリミテッドシリーズ「This is America」。

◆アリッサ・ナッティングの悲喜劇小説を基にした10話構成の30分番組「Made for Love」。「ジェシカ・ジョーンズ」(15~19年)や「Marvel ディフェンダーズ」(17年)のS・J・クラークソンが演出を手がける。

◆1980年代の大ヒット作「グレムリン」を、アンブリンとワーナー ブラザース アニメーションがアニメシリーズとして復活させる「Gremlins」。

◆ニコール・キッドマンが製作する、犯罪科学専門の夫婦を主人公にしたサイコロジカル・ラブストーリーのドラマシリーズ「Crime Farm」。

このほか、20~21年にスタート予定のHBOオリジナル作品ももちろん視聴できる。ラインアップは以下の通り。

◆ニコール・キッドマンとヒュー・グラント主演の心理スリラー「The Undoing」。「バード・ボックス」(18年)のスサンネ・ビアが監督し、「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」(97~04年)のデビッド・E・ケリーが製作。

◆スティーブン・キングの小説「The Outsider」をベン・メンデルソーン主演で描くダークミステリー。ジェイソン・ベイトマンが製作と演出を手がける。

◆「ゲット・アウト」(17年)のジョーダン・ピールとJ・J・エイブラムスが製作を手がける、マット・ラフの小説を基にしたホラーシリーズ「Lovecraft Country」。

◆「アベンジャーズ」(12年)の監督、ジョス・ウェドンが「アウトランダー」(14年~)のローラ・ドネリー主演で描くSFシリーズ「The Nevers」。

◆「ダウントン・アビー」(10~15年)のクリエーター、ジュリアン・フェロウズが製作する「The Gilded Age」。1885年のニューヨークの上流社会を描く。

◆「Veep/ヴィープ」(12~19年)のクリエーター、アーマンド・イアヌッチがヒュー・ローリーとジョシュ・ガッド主演で描く、宇宙旅行のクルーズ船を舞台にした「Avenue5」。

◆フィリップ・ロスの小説を、ウィノナ・ライダーとジョン・タトゥーロの共演で描く「The Plot Against America」。

◆ロバート・ダウニー・Jrが妻のスーザンと一緒に製作する法廷ドラマ「Perry Mason」。「ジ・アメリカンズ」(13~18年)のマシュー・リスがメイソン役を演じる。

◆ウォーリー・ラムのベストセラー小説を基にしたファミリードラマ「I Know This Much is True」。マーク・ラファロが1人2役で双子を演じる。

魅力的な作品がてんこ盛りのHBO Maxのラインアップだが、ワーナーメディアは、このサービスの具体的な金額はまだ発表していない。アメリカでは現在、HBOのサービスが月額15ドルということを考えると、HBO Maxは当然それより高くなると思われるが、ライバルとなるDisney+の価格が月額6.99ドルなので、果たしてどうなるか? また、HBO Maxのサービス開始は、当初19年内の予定だったが、20年の春からの見込みだという。日本は未定。

さらに、NBCユニバーサルも独自の配信サービスを20年の春から開始することを発表。サービスの詳しい内容は未発表だが、コンテンツとしては大ヒットしたコメディードラマ「ザ・オフィス」(05~13年)が大きな目玉の一つになるようだ。

取材・文/細谷佳史