東京五輪切符を懸け挑む MHPS3選手 9月15日MGC出場 井上 、木滑 、岩田

東京五輪切符を懸けてMGCに挑むMHPS勢。(左から)井上、木滑、岩田=長崎市、三菱重工昭和寮

 9月15日に行われる東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場するMHPSの3選手が21日、長崎市内で記者会見を開き、昨夏のアジア大会金メダリストの井上大仁(26)は「練習は順調。優勝目指して頑張るだけ」と本番へ向けての決意を述べた。
 井上は2017年世界選手権、昨夏のアジア大会に日本代表として出場。自己ベストは日本歴代5位の2時間6分54秒で、大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(ホンダ)の新旧日本記録保持者らとともに上位候補に挙がる。
 MGCはペースメーカー不在のため「どんな展開になるのか読めないが、きちんと準備できた選手が勝てるのでは」と予想。その上で「一番の敵は自分。自分に負けずにゴールしたい」と気を引き締めていた。
 「40キロすぎての約2キロでどれだけ行けるか」と展望するのは木滑良(28)。前哨戦と位置づけた3月の東京マラソンは故障明けで準備不足だったこともあり、26位と力を出せなかった。今回は夏合宿で1日40キロ以上を走り、疲労回復にも気を配るなど体をしっかりつくってきた。「苦しい練習はみんなしているけれど、自分が一番と思っている」と自信を持って臨む。
 昨季、急成長を遂げたベテラン岩田勇治(32)は、MGC出場権を獲得した2月の別府大分毎日マラソン以来の42.195キロになる。「どんな展開でも引かない」という積極性が持ち味で、今季も5000メートルで自己ベストを更新するなど上り調子。「誰にでも勝つチャンスがある。年齢を考えても、自分にとって大きな大会になる」と意欲をみなぎらせていた。

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