笑顔の花、富山から全国に 全国中文祭富山大会開幕

開会式であいさつする山田生徒実行委員長(中央)=県民会館

 中学生が舞台発表や美術作品の展示などを行う第19回全国中学校総合文化祭(全国中文祭)の富山大会が22日、富山市で開幕し、オープニングセレモニーと開会式がメイン会場の県民会館で行われた。18都道府県約2100人が23日までの2日間、日頃の活動成果を披露する。

 全国中文祭は、文化活動を通して子どもたちの交流を深めようと全国各地で開かれている。富山での開催は初めてで「咲かせんまいけ! 富山に日本に 未来へ輝く文化の『花』」がスローガン。美術や音楽、科学、放送など11部門に分かれて発表や展示がある。

 オープニングセレモニーでは、新元号「令和」の出典元となった万葉集をテーマにした、新庄の演劇部の寸劇を交え、富山の名所や魅力が紹介された。堀川、山室、奥田、興南、速星、富山大附属の合唱部員が「むぎや」と「少年時代」、八尾中郷土芸能部が「越中おわら節」を披露した。

 開会式では、全国中学校文化連盟の本田正則会長(速星中校長)があいさつ。生徒実行委員が富山のマスコットキャラクターと一緒に登壇し、山田彩七(あやな)委員長(和合3)は「努力、笑顔、友情、絆の花が富山から全国各地に広がればいい」と話した。

 県民会館では舞台発表や作品展示が催され、県教育文化会館では演劇を上演する。いずれも入場無料。北日本新聞社後援。(八尾・婦中支局長 藤木優里)

おわらを披露した八尾中郷土芸能部
おわらを披露する八尾中郷土芸能部
寸劇を通して富山を紹介した新庄中演劇部
「むぎや」と「少年時代」を合唱する県内6校の合同合唱団
会場には立ち見が出るほど大勢の中学生や教諭らが集まった
全国中文祭に合わせ募ったスローガンとポスター原画の最優秀賞を受賞し、表彰を受ける生徒

© 株式会社北日本新聞社