東海地方出身・在住の10名で構成されるご当地アイドルグループ“BOYS AND MEN”。彼らが一つの目標としていた地元・ナゴヤドームでの単独公演(2019年1月開催)を収録したのが本作だ。
登場するやいなやの“風呂桶ラインダンス”に、「どんなキワモノ……!?」と面食らったが、ステージが進行するほどに目が離せなくなってしまった。オラオラ系、かわいい系、生真面目系……と、計算し尽くされたキャラ設定のバランスのよさ、底抜けに明るい楽曲、バリエーション豊富なパフォーマンス。どれも高い熱量を感じ、ナゴヤドームを埋め尽くすに余りあるパワーだ。
ツッパリ、という古くて新しいコンテンツに現代的な色を添えるその精緻な演出を、見事に体現している彼らの努力と肝のすわりっぷりにも感服。「やれること全部やって、てっぺん目指してやる!」。そんな心意気を感じる、爽やかな夢舞台。次なるDVD作品も、今から楽しみにしたい。
(ユニバーサル・ミュージック・5167円+税)=玉木美企子