「なつぞら」広瀬すずが笑顔で撮了!「この作品に出会えて誇りに思う」

NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8:00)がクランクアップし、ヒロイン・なつ役の広瀬すずが「撮影中は、常に楽しいが勝ちすぎて体調を崩すこともなく、だんだん『大丈夫?』とも聞かれなくなり、本当に大丈夫でした! 大変だなと思うことも、(前作「まんぷく」ヒロイン役の)安藤サクラさんがおっしゃっていた『ヒロインにしか分からない気持ちがある』というのを痛感した瞬間もありました」と1年3カ月にわたる撮影を笑顔で振り返った。

ドラマは、戦争で両親を亡くしたなつが、父の戦友に引き取られて北海道・十勝に移り住み、成長後は開拓者精神で草創期のアニメーション業界に飛び込む物語。昨年6月にクランクインし、8月20日にすべての撮影を終えた。最終回は9月28日に放送される。

広瀬は「『朝ドラ』のしかも100作目という節目の作品にヒロインとして出演させていただいて、その全部には応えられていなかったなというのが、ものすごい悔しい」と自身の中ではやり残したこともあったようだが、「奥原なつというすてきな人物を演じることができて、心から幸せに思います。たくさんの幸せをもらうばかりで、何も恩返しできなかったかもしれませんが、この作品に出会えて心から幸せに、うれしく、そして誇りに思います」と胸を張った。

ドラマを制作統括する磯智明氏は「15カ月間に及ぶ長期撮影、大変お疲れさまでした。19歳、20歳、21歳という大切な時間を『なつぞら』に預けてくれて、本当にありがとうございます。超ハードスケジュールにもかかわらず、セリフと芝居を完璧に頭に入れ、いつも前向きに現場に臨んでくれました。広瀬さんがセンターに立ち続けたからこそ、出演者もスタッフもみんな、ドラマ作りに一生懸命に取り組むことができました」と広瀬の貢献に感謝しきりで、「オンエアは残り1カ月あまりですが、ここからの広瀬さんがすごい。母として、アニメーターとして、さまざまなドラマが降りかかる中で、さらにパワーアップした芝居を見せてくれます。最後までぜひ、お楽しみください」と終盤の広瀬の名演技をアピールしていた。

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