Automagi、インフラ設備一次外観検査を自動化するAI画像ソリューション「AMY InfraChecker」提供開始

Automagi株式会社(以下:Automagi)は、カメラで撮影された画像映像データから、サビ(腐食)、ひび割れ(クラック)、塗装の剥がれ、塗膜の浮きなどの劣化現象の検知と劣化度のスコア判定、報告書作成までを一気通貫で行う、社会インフラ向けソリューション「AMY InfraChecker(エイミーインフラチェッカー)」(以下:同ソリューション)の提供を開始した。

同ソリューションの企業や自治体への導入を推進するため、ドローンサービスを展開する様々な企業と販売代理店契約を締結し、ドローンサービスと同ソリューションを組み合わせた販売も開始する。

同ソリューションは、点検/診断業務で大半の工数を占める、非破壊の外観検査及び一次スクリーニングの一連の業務フローを代替・自動化することで、作業の労務コストの削減と診断結果の人によるばらつきをなくし均質化することを可能にするとしている。

点検/診断の対象とする劣化の項目は、2018年5月から開始しているサビに加え、ひび割れ(クラック)、部位破損、塗装剥がれ、塗膜浮き、漏油/漏水など、合計7種類。劣化以外では、アナログ計器の異常値を検知する機能もあり、広い範囲の目視点検を対象としている点が特長。

AMY InfraCheckerの検出対象の例

AMY InfraCheckerでは、劣化現象の位置を検出するだけでなく、劣化度をスコアで判定し、スコアに応じて高・中・低等と段階分けまで自動的に行うことが可能。独自技術により、ドローンで対象の施設を撮影した場合に、背景から対象の構造物のみを切り出し、構造物の2次元の面積に対して劣化の割合や度合いを総合スコアとして算出するロジックを構築した(特許出願済み)。

この総合スコアを活用することで、どの構造物から二次詳細点検・修繕に着手すべきかの優先度付けを簡単に行うことが可能になるという。最後に、企業や自治体が既に作成している報告書にあわせた形式でデータを出力する機能も提供することで、業務の大部分を自動化する。

AMY InfraCheckerの今後の拡大方向性

Automagiでは、非破壊での外観検査の対応項目を今後も追加するとともに、赤外線カメラによる施設内部の異常検知や打音検査の異音検知の研究開発も行い、将来的には蓄積したスコアのデータをもとに、AIによる劣化の経年予測や関連性分析による劣化エリアの推測などの機能も追加する予定。

また、他のドローンサービス企業や建設コンサルタント企業など、ビジネスシナジーのあるパートナーとの提携を今後拡大していくとしている。

Automagi株式会社とは

Automagi株式会社は、通信キャリア向けのユーザーシステムや、人工知能技術を活用した通信インフラ企業・建設不動産企業・物流企業などへのサービスの提供などを担当している。これら自社開発ノウハウを活かし、AI(人工知能)やIoTのソリューションの開発・提供をしている。

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