九経連、麻生会長「長崎を九州観光の核へ」 サッカー専用スタジアムにも着目

九州経済活性化について所見を述べる麻生会長(右)。左は森委員長=長崎市南山手町、ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル

 九州経済連合会(九経連)の長崎地域委員会(委員長・森拓二郎十八銀行頭取)は22日、長崎市内で会合を開き、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)などについて、九経連本部の麻生泰会長と意見交換した。

 地元経済人の委員ら約40人が参加。平田研副知事が県政の課題としてIRの区域認定と九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化、長崎空港24時間化の3案件を説明した。

 出席者からは「西九州での経済活性化の取り組みが足りないと感じる。長崎県はどうあるべきか」と指摘・質問があった。麻生会長は、国内外から九州へ観光客を増やす上で、最大の空の玄関口である福岡空港が「既にパンク状態で伸びしろがない」と問題視。長崎県の3案件がうまく絡めば「九州観光の核へと大きく化ける可能性がある」との見方を示した。さらに、長崎市内でのサッカー専用スタジアム建設計画に着目し「これだけのスケールの民間投資は福岡でもなかなか出てこない」と評価した。

 海外の政治・経済変動リスクを踏まえ「今は安倍自民党政権が安定しているが、いつ崩れるか分からない」として迅速な事業推進も呼び掛けた。

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