パイレーツがセルベリを解雇 ブレーブスと契約か

日本時間8月23日、パイレーツは33歳のベテラン捕手、フランシスコ・セルベリを解雇したことを発表した。セルベリはフリーエージェントとなり、他球団との契約が可能となるが、すでにブレーブスがセルベリ獲得に向けて動いているようだ。早ければ日本時間8月25日にも正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

セルベリは脳震盪の影響により、日本時間5月26日に故障者リスト入りして以来、メジャーの試合には出場していない。日本時間8月23日にはAAA級インディアナポリスの試合で捕手として7イニング出場したが、リハビリ出場期間中に体調面での問題は報告されておらず、戦列復帰に向けての準備は着々と整いつつある。

パイレーツ投手陣から厚い信頼を得ていたセルベリだが、パイレーツはセルベリ自身や代理人と出場機会について話し合いの場を複数回設けたうえで、セルベリを解雇するという決断に至ったという。パイレーツはすでにポストシーズン進出争いから脱落しており、来季以降の戦いに向けて、今季終了後にフリーエージェントとなるセルベリよりも、エリアス・ディアスやジェイコブ・ストーリングスといった捕手を優先して起用する方針だ。

今季のブレーブスは、タイラー・フラワーズとブライアン・マッキャンの併用で戦ってきたが、マッキャンが左膝を痛めて故障者リスト入り。現在はAAA級グウィネットからアレックス・ジャクソンを昇格させて急場を凌いでいるが、実績のある捕手の獲得が急務となっていた。今季のフラワーズは攻守両面で精彩を欠いており、ブレーブスとセルベリの契約が無事に成立すれば、セルベリにはある程度の出場機会が与えられそうだ。

現在33歳のセルベリは、2015年から4シーズンにわたってパイレーツの主戦捕手として活躍し、2015年に打率.295、昨季は12本塁打、OPS.809をマーク。今季の成績は、34試合に出場して打率.193、1本塁打、5打点、OPS.526となっている。

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