連勝狙うタナク「緊張感のある戦いがとても好き」/2019WRC第10戦ドイツ デイ2後コメント

 WRC世界ラリー選手権第10戦ドイツは8月23日、デイ2のSS2~6が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が前日に引き続き総合首位に立っている。最高峰クラスに初挑戦している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は総合11番手で競技2日目を無事に終えた。

■トヨタ

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位

「今日は、予想どおり皆がとてもハードに攻めたので、タイム差がつきにくく大接戦だったけど、とても良い1日だった。僕は、こういった緊張感のある戦いがとても好きだ」

「午前中は、最初のコーナーからあまりリズムが良くなかった。だけど、走りながら改善を続けたところ、よりスムーズで精度の高いドライビングになっていった。そして午後は、クリーンな走りでステージを重ねることができました」

「無茶な走りはしなかったが、それでも非常にハードに、限界近くまで攻め続けた。明日はきっとタフな1日になると思うけど、引き続き全力で走り続ける必要があると思う」

オット・タナクのトヨタ・ヤリスWRC

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合5番手

「概ね満足できる1日だったよ。朝から走りのフィーリングは良かった。だが、時々減速のタイミングが遅くなり、コーナーの出口でスピードが伸びないことがあるので改善の必要性を感じた」

「午後はクルマに調整を施したところ、かなり良い走りができた。ただミッテルモーゼルの2回目の走行は、満足できるパフォーマンスでかなり自信が高まったのだけど、最後のステージでは少し攻め過ぎてしまった」

「明日はいくつか良いステージがあり、特にパンツァープラッテのステージは過去10年と逆向きに走行するので、とても楽しみです」

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手

「3秒差で表彰台を狙える位置で1日を終えることができて、とてもうれしく思う。朝は何度かステージから少しはみ出しましたが、まずまずでした」

「午後は、ブドウ畑のステージでは好調だったけど、最後の環状ステージでは上手く噛み合わず、午前中と同じように大きくタイムを失ってしまった。まだ先は長く、今日は序盤に過ぎない。明日こそが重要な1日だ」

「特に午後のパンツァープラッテのステージはレッキの段階で既に非常に荒れていた。良いリズムを失わず、状況を見ながら走る必要があると考えているんだ」

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合2番手

「素晴らしい日になったよ。走行中は、特に午後はとても落ち着いていられた。オット(・タナク)との戦いについていくのは難しかったが、不要なリスクを冒すことなく、最大限できることをやった」

「すべてのステージで速く確実な走行に努めたけれど、まずまずの出来だったよ。これからさらにどうなっていくか、見ていかなければならないだろう」

「明日は手ごわいパンツァープラッテを走るから、とても厳しく長い1日になるだろうね。このラリーではいろいろなことが起こり得るから、平静を保って集中していくことが重要だ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合9番手

「なんと言えばいいだろう……。(1日の)終わり方に大きく落胆している」

「その時点までは十分なパフォーマンスを発揮していたんだ。何カ所かで苦戦はしたものの、表彰台を争えるスピードがあることを見せていた時もあった」

「午後の始まりは調子が良かったよ。今にもトップ3に近づこうとしていた。でも、最後のステージでトランスミッションのトラブルに見舞われ、多くのタイムを失ってしまった」

「僕たちにできることは、これからの2日間でタイムを取り戻すことだ。でもここからは苦しい戦いになるだろう」

ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合6番手

「僕たちにとって、これが今シーズンのWRCでの初のターマックイベントであることを考えれば、今日はまあまあな1日だった」

「もっと上位で戦えることを願っていたけれど、上位のドライバーとはそれほど離れていたわけではなかったから、やる気になったよ」

「コーナー進入時のアンダーステアに主に苦しんでいたから、速い進入スピードを維持するために1日中マシンを調整しようとしていた。順位は上の方ではないけれど、戦いを続けていくつもりだよ」

「まだ長いラリーのほんの始まりだ。僕たちがこれからさらにパフォーマンスを発揮できることは確かだよ」

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)

■Mスポーツ・フォード

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイリタイア

「最初の数キロは最高のフィーリングだった。電気系トラブルでストップすることとなるまではね」

「トラブルの原因は分かったものの、修復パーツを持っていなかったからリタイアするしかなかった。もうマシンは完全に修理済みだから、明日はまたレースに戻って実力を発揮するつもりだ」

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)

●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合8番手

「僕たちとって今日は本当にいい1日だった。ターマックでのWRカーのスピードは素晴らしかったよ!」

「今朝はペースがあまり良くなかったけど、それは想定していたから、つねにプランに組み込んでいた。午後の走行ではトップグループとのギャップを大幅に縮めることができた」

「僕にとってターマックでのWRカー参戦初日の結果が、オット(・タナク)とたった数百メートル差というのは充分なものだよ。だけど、僕たちはまだ改善するべきことがたくさんあるから、明日それに取り組む予定だ」

ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)

■シトロエン・レーシング

●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合3番手

「最初のステージに満足していないのは明らかだ。今日はアンダーステアが酷かった」

「限界を超えてドライブしたが、それでもふたりのライバル(タナクとヌービル)たちより遅かったんだ。残念なことに、いくつか小さなミスもしてしまい、タイムを失うことになった」

「このラリーはまだ先がだいぶ長いし、明日は非常に困難なSSが待ち受けている。引き続き全力を尽くし、解決策を見つけていくよ」

セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合7番手

「厳しい1日だった。アンダーステアが出ていたし、全体的にマシンのグリップが足りなかった」

「僕にとっては午後の方が調子が悪かった。これから技術チームと一緒に、何が問題を引き起こしていたのかということについて理解していくつもりだ」

エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)

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