風情ある町並み散策 高岡・山町筋土蔵造りフェスタ開幕

高岡市土蔵造りのまち資料館に展示された明治期の打掛

 土蔵造りの建物が並ぶ高岡市の山町筋を舞台にした「第21回高岡山町筋土蔵造りフェスタ」が24日、始まり、来場者は風情ある町並みを散策しながら、クラシックカーの展示や飲食などを楽しんだ。25日まで。(西部本社・荒瀬洋介)

 国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている山町筋が夕方から歩行者天国となり、国内外のクラシックカーがずらりと並んだ。ライトアップされた町並みとレトロな車が“共演”し、来場者は記念撮影を楽しんだ。

 町家を改修した商業施設「山町ヴァレー」(同市小馬出町)では、中庭を利用してビアガーデンを開催。隣接の観光駐車場では音楽ライブが繰り広げられ、大勢がにぎやかな雰囲気を満喫した。

 「赤れんがの銀行」として親しまれる富山銀行本店(同市守山町)前では、懐メロや民謡に合わせて来場者が輪踊り。北日本新聞カルチャーパーク高岡の講師を務める箏曲家、太田衣代さんの演奏会もあった。

 25日午後2時から、同会館で村上隆市美術館長が「高岡の歴史に学ぶ」と題して特別講演する。同5時からは山町筋が歩行者天国となり、クラシックカーを再び展示する。

 同フェスタは土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会主催、北日本新聞社共催。

■児童ら大好きな絵本紹介 高岡でねじめさんワークショップ

 直木賞作家で詩人のねじめ正一さんによるワークショップ「ぼくらの絵本一冊自慢」が24日、高岡市の高岡御車山(みくるまやま)会館で開かれ、園児や児童がお気に入りの絵本を紹介した。

 何度も読み返すほど大好きな絵本を持参した園児や児童は、参加者の前で朗読。気に入った絵やストーリーを紹介した。

 ねじめさんは、多くの人に読まれている作品は、込められているメッセージに子どもたちが共感しているなどと説明。自身の詩を朗読し、子どもたちに「言葉遊びから詩作を始めてほしい」などと呼び掛けた。

 高岡山町筋土蔵造りフェスタに合わせて開催。ねじめさんが選者を務める「高岡・山町ポエム大賞」は、9月19日まで作品を募集している。

土蔵造りの町家に展示された生け花とパッチワークの作品=高岡市守山町
ねじめさん(右)の隣で絵本を読む児童=高岡御車山会館
風情ある町並みで輪踊りを楽しむ来場者ら
ずらりと並ぶクラシックカー

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