旧日本陸軍資料、相次ぐ出版

毒ガス戦や731部隊、活用期待

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毒ガス戦部隊の迫撃第5大隊が中国・山西省南部の戦闘の様子を図示した「戦闘経過要図」。旧日本陸軍の位置や行動は青、中国軍は赤で示されている(松野誠也さん提供)

 旧日本陸軍が中国で実施した毒ガス戦を詳述した新たな報告書や、人体実験をした731部隊に関する資料が、戦後70年以上を経て相次ぎ出版されている。貴重な陸軍の1次資料が広く活用できるようになり、報告書を発掘した歴史研究者の松野誠也さんは「日中戦争期に戦場で何があったのかは、まだ分からないことが多い。悲惨な歴史を繰り返さないために実態を学び、考えるきっかけにしてほしい」と訴える。

 報告書は、毒ガス戦部隊の迫撃第5大隊が戦闘状況などをまとめた「戦闘詳報」が中心で、松野さんが昨年、入手した。毒ガス戦部隊が自ら使用の実態を記した戦闘詳報は初めての発見だ。

731部隊を中心とした関東軍防疫給水部の名簿(西山勝夫さん提供)