Kidsジョブチャレンジin平戸 社会の仕組みや働く喜び学ぶ

設定された犯行現場で凶器などの証拠を探す子どもたち=平戸文化センター

 子どもが職業体験を通じ、社会の仕組みや働く喜びを学ぶイベント「Kids(キッズ)ジョブチャレンジ2019夏 in平戸」(実行委主催)が24日、長崎県平戸市内で始まった。25日まで県内外の幼児や小中学生ら延べ約1500人が参加予定。
 地域の仕事の魅力を伝え、将来を担う人材確保を図ることや観光活性化などを狙い2018年春に開始。今春は3日間で延べ約4800人が参加するなど好評だったため、今回初めて夏休みにも企画し、約70の事業所がホテルのフロントや菓子職人、保育士などの職業体験を用意した。
 平戸署の「警察官の仕事体験」では、市内で傷害事件が発生したとの想定で実施し、子どもたちは犯行現場で凶器や容疑者が飲んだとみられる飲み物の空き缶を発見。鑑識係の指導で指紋を採取し、目撃情報を基に容疑者を特定した。
 一部の体験を除き、働いた対価として参加店舗などで使える200円分の専用通貨「フィランドル」が支払われた。長崎市立日見小3年、竹夲結翔君(9)は「将来は警察官になり、人の役に立ちたい」と話した。

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