九州大学と台湾の国立大学、奄美の地元企業と連携し観光インフラを整備

九州大学と国立台湾師範大学の共同研究に、鹿児島県奄美市で古民家再生による宿泊施設運営やまちづくりに取り組む地元企業、奄美イノベーション株式会社がパートナーとして協力。産学が連携し、ユネスコ世界自然遺産候補として注目が集まる奄美大島の観光インフラ整備に取り組む。

九州大学の経済学研究院と国立台湾師範大学の運動休閒與餐旅管理研究所は、2017年から「日台間の観光交流の促進に関する共同研究」を行っている。そこに奄美イノベーション株式会社がパートナーとして加わり、2019年8月から奄美大島への台湾・中国からのインバウンド客の誘致に向けた活動を行う。

今回のプロジェクトでは、国立台湾師範大学の選考した学生やジャーナリスト4名が、2019年8月21日から9月末まで奄美大島に滞在。台湾・中国からの観光客への観光資源の掘り起こし、来訪者向けのサイン類の翻訳などの受け入れ体制整備の基盤作り、WEBによる情報発信を行う。さらに、地元の自治体、観光協会、観光産業の関係者や地域住民と意見交換会も行う予定。

外国人によるインバウンド客増加に向けたプロジェクトを海外の大学と日本の大学が共同で行うのは、日本でも初めてのケース。今回の奄美大島での活動が、今後、広く全国の観光地において、インバウンド客誘致に活用されるモデルとなることが期待されている。

参考:【PR TIMES】奄美大島にて、日本・台湾の国立大学と地元企業の産学連携によるインバウンド客誘致活動が開始

© 大学ジャーナルオンライン