東京パラリンピックまで1年 長崎県勢 鳥海ら候補者多数 努力続ける選手に期待

車いすバスケットボール男子日本チームで若手のホープと期待される鳥海(パラ神奈川SC、左)=5月、東京都調布市

 東京パラリンピックの代表候補には、県勢も数多く名を連ねている。それぞれ障害者アスリート最高の舞台へ向けて、懸命の努力を続けている。
 自身5度目の出場を目指すのは、陸上男子マラソン(車いす)の副島正純(ソシオSOEJIMA、諫早市在住)。本県パラスポーツ界の“レジェンド”は、本番を50歳で迎える。
 パラリンピックで人気競技の一つに挙がる車いすバスケットボール。鳥海連志(パラ神奈川SC、長崎市出身)と川原凜(千葉ホークス、長崎市出身)の若手2人は日本代表チームで活躍中だ。鳥海は2大会連続の代表入りを狙う。
 女子の江口侑里(九州ドルフィン、長崎市出身)も、5月のU25世界選手権に日本代表として出場。アンダーカテゴリーながら、この夏も強化合宿に招集されている。
 東京から新採用されるバドミントンも、女子(車いすWH1)の福家(旧姓久保)育美(ダイハツ、長崎市出身)、男子(車いすWH1)の大江守(SOU、長崎市出身)が強化指定選手として活動中。卓球は7月下旬のアジア選手権で、男子シングルス(知的障害)の浅野俊(瓊浦高3年)が初出場で優勝。資格審査が認められれば、東京パラの出場権が得られる。
 このほか、陸上、競泳、柔道などでも有望選手が奮闘中。果たして何人の県勢が地元の大舞台に立つことができるか。正念場を迎えた選手たちの健闘が期待される。

© 株式会社長崎新聞社