【U-18W杯】遊撃手6人の高校代表、プロ注目3選手が外野兼務 武岡は初挑戦「試合に出られれば」

侍ジャパンU-18代表合宿に参加中の桐蔭学園・森敬斗【写真:編集部】

この日のシートノックでは遠藤、森、武岡が外野手としてプレー

 30日から韓国・機張(きじゃん)で行われる「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に参加する高校日本代表は25日、東京都内のグラウンドで練習を行った。実戦形式のシートノックでは、遠藤成(東海大相模)、森敬斗(桐蔭学園)、武岡龍世(八戸学院光星)のプロ注目遊撃手3人がいずれも外野の守備に就いた。今大会の外野手登録は2人。身体能力の高い3人を外野に配置する布陣で悲願の世界一を目指す。

 合宿4日目のシートノック。所属高校では遊撃を務める3人が外野に散らばった。左翼に遠藤、中堅に森、そして右翼に武岡。遊撃手としてプロ注目の3選手が、外野を固めた。24日の駒大との練習試合でも中堅の守備に就いた森が言う。「中学で経験があるし、高校でも1年時に右翼を守ったことがある。とにかく一歩目を大事にしている。打球に素早く反応したい」と前向きに話した。

 今大会のメンバーは全20選手中、実に6人が所属高校では遊撃手。外野手は鵜沼(東海大相模)、横山(作新学院)2人だけで、偏りが見られたが、逆にいえばそれだけ野球センスに秀でた遊撃手がそろっていたともいえる。永田監督から「どこでも守れるように」と指示を受けた3選手は外野用グラブも持参して合宿に臨んだ。

 駒大との練習試合では投手、三塁、遊撃をこなした遠藤は「忙しい」といたずらっぽく笑いながらも「高校でも2年までは時々やっていたし違和感はないです」と強調。外野初挑戦の武岡は「正直試合に出られればポジションはどこでもいい。やれることをきっちりやるだけ」と力を込めた。

 いずれも劣らぬ俊足強肩の選手。さらにいえばこの日のシートノックで三塁を務めた韮澤(花咲徳栄)、二塁の坂下(智弁学園)も所属校では遊撃手だ。所属校でのポジションにこだわらず、能力重視で選んだ陣容が機能するか。この点も今大会の注目ポイントになりそうだ。

【この日のシートノック布陣(投手を除く)】

○捕手
山瀬慎之助(星稜)
水上桂(明石商)

○一塁
石川昂弥(東邦)

○二塁
坂下翔馬(智弁学園)

○三塁
韮澤雄也(花咲徳栄)

○遊撃
熊田任洋(東邦)

○左翼
遠藤成(東海大相模)
鵜沼魁斗(東海大相模)

○中堅
森敬斗(桐蔭学園)
浅田将汰(有明=投手登録)

○右翼
武岡龍世(八戸学院光星)
横山陽樹(作新学院)(Full-Count編集部)

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