伊逹150年祭開催、花火4千発など多彩に祝う

©株式会社室蘭民報社

 仙台藩亘理伊達家領主の伊達邦成公が有珠一郡の支配を命じられ、今年でちょうど150年を迎えたことを祝う「伊達150年祭」が24日、伊達市松ヶ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開かれた。趣向を凝らした記念式典や4千発の花火ショーをはじめ、多彩なイベントで大きな節目を盛大に祝った。市民が伊達の魅力を再確認し、未来へ新たな第一歩を踏み出した。

 伊達市は1869年(明治2年)8月23日に有珠一郡の支配を明治新政府から命じられ、81年まで計9回にわたり約2700人の移住者があった。開拓は苦難の連続だったが、移住団の不屈の精神とアイヌの人々の協力を得て乗り越え、現在の礎を築いた。

 この節目に向け「記憶に残るイベントを」との強い思いで、市民参加型の「伊達150年記念事業実行委員会」(寿浅雅俊実行委員長)を組織。「伊達150年 この魅力、伊達じゃない!」をキャッチフレーズに記念事業などを計画、進めてきた。

 記念式典は入場無料、申し込み不要で多くの市民や関係者で埋まった。菊谷秀吉伊達市長は、移住団は生活が苦しい中でも学校をつくり、教育を充実させたことに触れ「一番の力は教育にある。人間として、しっかり生きられる教育の場が、このまちにあり続けてほしい」とあいさつ。来賓を代表し堀井学衆院議員、姉妹都市の宮城県亘理町の山田周伸町長が祝辞を述べた。

 式典は伊達出身の芸術家・渡辺元佳さんが総合プロデュース。660枚の応募があったフォトコンテストの授賞式をはじめ、伊達の魅力を再確認するステージを展開。子どもから大人までが楽しめる内容に仕上げた。特別ステージでは音、光、ダンスを融合させた演出で来場者を楽しませた。

 夜には、だて歴史の杜総合公園で、市内では50年ぶりの花火ショーを開催。世界各地の音楽花火コンクールで活躍する「丸玉屋」(東京)が、音楽に合わせた特殊な演出の約4千発を披露。夜空を染めた光の芸術で、伊達150年祭を締めくくった。(奥村憲史)

地元出身芸人やアーティスト登場

 24日に開かれた「伊達150年祭」(伊達市・伊達150年記念事業実行委主催)。松ヶ枝町のだて歴史の杜(もり)カルチャーセンター駐車場では、特設ステージが設けられ、伊達出身の芸人やアーティストらが登場。会場には多くの家族連れが足を運び、市民みんなが伊達の大きな節目を喜び祝った。

 朝から大きな節目を祝福するように強い日差しが照りつけた。特設ステージはダンスグループの勢いのある踊りで幕開け。伊達高軽音学部などが演奏を届けた。

 伊達出身のアーティスト「harmonious」は記念事業公式テーマソング「I LOVE伊達市」を作詞作曲。詰め掛けた市民らの前で披露した。さらにお笑いライブが繰り広げられた。会場では飲食ブース、子ども縁日がお目見え。豪華景品が当たる餅まきも繰り広げられ、にぎわいを見せていた。

 生後5カ月の息子・湊斗君を連れて来場した伊達市舟岡町の会社員、野矢大輔さん(25)と妻の美咲さん(24)は「今後もたくさんのイベントを開いてほしい。自然が豊かで野菜もおいしいのでもっと知名度を上げ、子どもがもっと住みやすいまちになってほしい」と伊達の将来に期待を寄せた。

 お母さんたちと来た伊達小3年の鈴木琴音さん(8)は「150年前からまちがあるのはすごいと思う。自然が豊かな町が残ってほしい。伊達が好きなので、できれば住み続けたいな」と話した。(奥村憲史、池田勇人)

【写真=(上から順に)伊達150年を祝うように夜空を照らした花火ショー=24日午後7時50分ごろ、趣向を凝らしたステージを繰り広げた伊達150年記念式典、屋外ステージの爆笑お笑いライブでは、ステージを下り直に観客と触れ合う場面も=24日午後4時35分ごろ、伊達市松ヶ枝町】