ジャイアンツ・サンドバル TJ手術により今季終了へ

日本時間8月25日、ジャイアンツはパブロ・サンドバルが9月第1週に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今季を終える予定であることを発表した。サンドバルは日本時間8月22日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師(大谷翔平のトミー・ジョン手術を担当)の診察を受け、トミー・ジョン手術を受けることを勧められた。サンドバルは右肘の炎症により日本時間8月15日に故障者リスト入りし、戦列を離れていた。

右肘の回復具合が思わしくなく、エラトラシュ医師の診察を受けた結果、トミー・ジョン手術を受けることが決定したサンドバルだが、ブルース・ボウチー監督は「(サンドバルの離脱は)我々にとって大きなダメージだよ」と渋い顔でコメント。「シカゴでの戦いでは、彼がいてくれれば、と思うことがあった。惜しい試合を2つも落としたからね。彼がいれば、チームを助けてくれたと思うんだ。すでにチームは彼がいないことによる戦力ダウンを感じているのに、今季の残り試合を欠場することが決まったのは本当に痛いよ」とサンドバル離脱によるダメージについて語った。

今季のサンドバルは、ここまで107試合に出場して打率.269、14本塁打、OPS.823をマーク。一塁と三塁を守れる点や「代打の切り札」としてしっかり結果を残せる点において、チームにとって貴重な戦力となっていた。OPS.823は2011年以降最高、14本塁打は2014年以降最多の数字であり、完全復活の兆しを見せていただけに、そのダメージの大きさは計り知れない。

今季限りでの退任を表明しているボウチーにとって、今季はサンドバルとともに過ごす最後のシーズンとなる。サンドバル自身も今季終了後にフリーエージェントとなるが、ボウチーはサンドバルが最後に出場した日本時間8月10日の試合を、サンドバルがジャイアンツで過ごす最後の試合とするつもりはない。トミー・ジョン手術を受けるまでに、あと1打席だけ、本拠地オラクル・パークでの試合で出場させるプランが浮上しているという。

2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇に貢献し、2012年にはワールドシリーズMVPにも輝いたサンドバル。サンフランシスコの野球ファンに愛される三塁手の今季最後の打席には、大きな注目が集まりそうだ。

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