映画は悪役が重要! 倫理観を問われる(かもしれない)トークイベント「映画の悪いやつ」開催!

悪役が魅力的な映画はそれだけで成立してしまう。逆に、悪役に魅力がない映画はどんなに主役が頑張っていても空回りをしてしまいがち。だってどんなに盛り上がった映画でも、クライマックスでそんなに憎くない、そんなに悪くない薄味の悪役を倒したところで「はぁそうですか」としか思えないからだ。

時に悪役は主役を食ってしまうこともある。銀河帝国の将軍も、命の期限が迫った孤独なアンドロイドも、正体不明の口裂け男も、鑑賞後に数日は心に張り付いてしまうような強烈な印象を残した。悪役と一口に言っても、自己中心的で欲望のままに行動し他人を陥れる、ある種王道の悪役もいれば、ただ単に仕事として加担したのがたまたま悪い方だったというタイプも。自己実現の結果が世間からすれば悪でしかなかった、というケースも最近増えてきた。

そんな、根っからの悪人も、歪んだ社会が生んだ怪物も、信念に突き動かされた悪人も、生まれながらの稀代のワルも、単純に生存本能に基づいたモンスターも、等しく悪い。でも(場合によっては)格好いいかもしれない。と評価したり蔑んだりしながら酒を飲もうという、ちょっと倫理観を問われるかもしれないトークイベント「映画の悪いやつ(旧オトコノコ映画祭)」が2019年9月9日(月)にLOFT9 Shibuyaで開催される。イベント詳細はこちらをチェック。

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