インディアンス・ラミレスが有鉤骨を骨折 今季絶望の可能性も

相次ぐ主力選手の故障離脱に苦しみながらもワイルドカード圏内をキープしている今季のインディアンスだが、レギュラーシーズン終盤を迎えたこのタイミングで、再び主力選手を失うことになった。日本時間8月26日、インディアンスはホゼ・ラミレスが右手の有鉤骨を骨折したことを発表。ラミレスは日本時間8月27日にニューヨークで手術を受ける予定となっている。

テリー・フランコーナ監督によると、ラミレスの戦列復帰までのタイムテーブルは、手術を受けたあとに明らかになるという。ラミレスは日本時間8月25日のロイヤルズ戦でスイングした際に右手首を痛め、途中交代。検査の結果、薬指と小指につながる第4・第5中手骨と手首をつないでいる骨である有鉤骨を骨折していることが明らかになった。

有鉤骨の骨折からの戦列復帰にかかる時間は、選手によってさまざまであり、数週間で復帰できた例もあれば、数ヶ月の離脱を余儀なくされた例もある。たとえば、ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)は日本時間7月24日に故障者リスト入りしたが、戦列復帰は早くても9月中旬ごろになる見込みだ。また、有鉤骨の骨折は長打力を売りとする打者に大きなダメージを与えることもあり、手首の強度が回復するまでの間、長打力が低下するケースが多々見られる。

ラミレスはここ数週間、右手首に違和感を抱えながらのプレイが続いていたが、フランコーナによると、その違和感と今回の骨折には関連性がないという。「トレーナーもドクターも、(違和感と骨折が)関係しているとは考えていないよ」と指揮官は語った。

昨季まで2年連続でア・リーグMVP投票3位にランクインするなど、リーグ有数の好選手であるラミレスは、今季最初の66試合で打率.198と大スランプに陥っていた。しかし、その後の60試合では打率.313、OPS1.003と本来のパフォーマンスを取り戻し、チームの勝利に貢献。それだけに、首位ツインズから3.5ゲーム差の位置につけるインディアンスにとって、ラミレスの離脱は計り知れないダメージとなりそうだ。

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