埼玉工業大学、地元の祭りで自動運転バスの公道実証実験を実施

埼玉工業大学は、私立大学初となる、公道を走行可能な自動運転バスの開発をしている。2019年8月17日には「2019坂戸・夏よさこい」で公道実証実験を行った。

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埼玉工業大学は、国内トップクラスの先進的な自動運転技術の研究・開発を目指し、2019年4月に学長直轄の研究組織として「自動運転技術開発センター」を設立。自動運転機能を持つ福祉車両の開発、先端AI技術を活用した自動運転技術の研究、自動運転を題材にした実践的なAI教育などの課題に取り組んでいる。その一環として、自動運転バスの開発にも力を注いでいる。埼玉工業大学が開発を進める自動運転バスは、マイクロバス「リエッセⅡ」をベースに「自動運転AI」を実装し、本格的にAI技術を活用して自動運転するのが特長。バス専用レーンでだけでなく一般公道も走行させ、商用化も視野にいれている。普及が進む自動運転システム用オープンソースソフトウェア(Autoware)を利用し、AIによる障害物を識別・分類する機能を強化。ライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)させることで、周囲環境をAIで認識し、障害物を回避した走行ができる。これまで、2019年8月1日に行った自動運転バスの試乗会で関係者へは公開したが、一般市民への公開は、今回の「2019坂戸・夏よさこい」が初めて。イベントでは、東武東上線坂戸駅北口のサンロードの約200m間を実際に一般市民を載せて往復した。今後、埼玉工業大学では各地の実証実験に参加し、社会的なニーズに対応して実用性の高いバスの開発を進めていく。参考:

【埼玉工業大学】埼玉工業大学の自動運転バスが「坂戸・夏よさこい」に登場 商店街で最新の自動運転バスが公道実証実験(PDF)

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