
第8回悠久の里慈恩寺コンサートが24日夜、寒河江市の本山慈恩寺で開かれ、日本を代表するジャズ・トランペット奏者日野皓正さんら「日野皓正クインテット」が演奏し、長い歴史を刻む史跡でトランペットの情緒豊かな音色を響かせた。
日野さんは9歳からトランペットを始め、自身が主導したアルバムをリリースすると、「ヒノテル・ブーム」と呼ばれる旋風を巻き起こした。米国のジャズ名門レーベル「ブルーノート」と契約するなど世界的な知名度を持ち、今年春に旭日小綬章を受章した。
コンサートでは、国重要文化財に指定されている本堂前に特設舞台を設置。日野さんと、ギターやピアノなどを担当するメンバーが登場すると大きな拍手が沸き上がった。日野さんらは「Jon Kyeong」など計7曲を演奏し、各パートのソロ演奏のたびに大歓声を受けていた。
慈恩寺の魅力を広めようと市と市教育委員会が主催し、約700人が来場した。