GSOMIA破棄は「韓国が中国陣営に加わるということ」

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月26日放送)ジャーナリストの須田慎一郎が出演。韓国が日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄をしたことによる、今後の米韓、日韓関係への影響について解説した。

北側から見た竹島。 左が女島(東島)、右が男島(西島)(竹島 (島根県)-Wikipediaより)

韓国軍が竹島周辺で軍事訓練

韓国軍は25日、韓国が不法占拠している島根県の竹島周辺で例年よりも規模を拡大して軍事訓練を開始した。韓国軍は年に2回、竹島周辺で軍事訓練を行い、今年(2019年)は日韓関係の推移を見極めるため先延ばししていたようだが、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄が決まったことで関係改善が当分見込めなくなったことなどから、実施に踏み切ったとみられている。

飯田)陸海空軍、海兵隊や海洋警察。日本で言うと海上保安庁のようなものも動員したということです。

ロシア軍機の「領空」侵犯事件を報じる24日付の韓国紙=2019年7月24日 写真提供:時事通信

トランプ大統領がG7で韓国を非難

須田)竹島を巡っては、7月23日に大きな事件が起こりました。中国とロシアの合同軍事演習が行われていて、ロシア軍機がこの竹島上空で、領空侵犯を行った。竹島上空に関して韓国、韓国軍は自国領土という認識をしていますから、スクランブルをかけてロシア空軍機を威嚇射撃した。ですがロシア空軍機は、きちんとした検証が出て来ていないのですが、核搭載可能な空軍機だったのですよ。相当激しい挑発が行われたのです。これは韓国や日本を意識しているわけではなく、中国やロシアの視線の先にあるのは、当然アメリカです。もし仮にアメリカ、日本、韓国の軍事同盟がしっかりマークしていれば、ロシア空軍機はこんな行動はとれなかった。韓国が日本と距離を置き、アメリカとの関係もギクシャクしているという、その間隙をぬって飛来して来たと考えていい。こういう影響をもたらすのですよ。アメリカも今回のGSOMIA離脱に関して、強い不快感を示しました。今回のG7では、トランプ大統領も韓国を非難したと言われている。さらに、韓国は当初アメリカに事前の了解を取ったと説明していたのですが、それは真っ赤な嘘だった。のちにアメリカのペンタゴン(国防総省)と国務省は、正式に抗議を申し入れるという事態になりました。

飯田)よくそんな嘘を国レベルでつきますね。

会談を前に記念撮影する(左から)韓国の康京和外相、中国の王毅外相、河野外相=2019年8月21日、北京郊外(代表撮影・共同) 写真提供:共同通信社

韓国がGSOMIAを破棄するということは中国陣営に加わるということ

須田)私も8月16日の段階で、アメリカ大統領補佐官のピーター・ナバロ氏と話をしているときに、「仮にGSOMIAから韓国が離脱したらどうなりますか、アメリカはどういった反応を示しますか?」と聞いたら鼻で笑って、「そんな仮定の問題には答えられないし、離脱するはずがない」と言っていました。

飯田)はずがない。

須田)そうアメリカは認識していたのですよ。アメリカの説得、ポンペオ国務長官の説得に応じてGSOMIAに留まる、継続するという説明をしていたはずなのですね。アメリカはそれが大前提ですから、顔に泥を塗られたというところだったのだろうと思います。ただ不思議なことに、今朝(26日)まで私はずっとトランプ大統領のツイッターを確認していたのですが、韓国に対する批判は控えていたのですね。言及していない。ただ、G7でそういった言及をしたということは、いよいよトランプ大統領の怒りに火がついたのかなと思います。

飯田)私も日本の外務省の高官に話を聞いていたのですが、まさかGSOMIA問題には手を付けないだろうと。そこは軍であったり、対極的に考える人たちがさすがに止めに入るだろうと、みんな思っていたのですが。

須田)もし万が一、離脱することになったらどのように認識するかとナバロ氏に聞いたら、それは韓国が中国側の陣営に加わるということだと言っていました。だからあり得ないのだという認識ですね。そういったアメリカ側の見方、受け止め方を考えたうえでの行動なのかどうか。しかも、日本の自衛隊の佐官級の人に話を聞いたら、締結するまでこの交渉は8年くらい続けていたということです。

飯田)そうですよね。相当長かった。

須田)それを一瞬にして土台からぶち壊すというのは、大きな問題がはらんでいると思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
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