野幌森林公園 クマに注意 1カ月ぶり目撃 専門家「収穫期、居着く恐れ」

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 【江別】道立野幌森林公園(江別市、札幌市厚別区、北広島市)の江別市域で24日、約1カ月ぶりにクマが目撃され、食害も確認された。専門家は、6、7月に公園内に出没したクマと同一個体の可能性もあるとし、「農作物の収穫期を迎え、クマが公園内に居着く恐れもある」と注意を呼び掛けている。

 24日に目撃されたのは、森林公園内の西野幌地区の市道で、北広島市との境界に近い場所。午後1時55分ごろ、車で通りかかった女性が、道路を走って茂みに入る体長約1.5メートルのクマを見た。

 これに先立つ午前8時ごろには、クマが目撃された市道から西へ約2キロ離れた公園内のデントコーン畑で、クマの足跡や食べ痕が見つかった。食害は畑の少なくとも3カ所で確認され、計約900平方メートルが食い荒らされた。

 畑を所有する小林牧場(西野幌668)によると、被害は10万円以上といい、小林紀彦社長(53)は「7月中旬以降は公園周辺のクマ出没の情報はなく、江別からはいなくなったと安心していたのに」と頭を抱える。牧場では乳牛を飼育しており、「牛が襲われる前に早く解決してほしい」と話す。

 26日午前6時20分ごろには、24日に目撃された市道の約2キロ北側の牧草地でクマの足跡が見つかった。

 道立総合研究機構環境科学研究センター(札幌)の間野勉自然環境部長は、今回のクマが6、7月のクマと同一個体だった場合、「他のクマの妨害を受けずに作物を食べられる成功体験を重ねている状態だ」と指摘。クマを誘引しない対策として「公園に近接する場所ではクマのえさになるような農作物を優先的に刈り取り、また通常なら放置してしまう規格外の作物をそのままにしない、などの対応が必要」と訴える。