【U-18W杯】価値あるドロー、佐々木156キロ&石川3安打&執念スクイズ 26日壮行試合は?

先発した大船渡・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

永田監督はナインを称賛「底力をみせてくれた」、佐々木には「よく投げてくれた」

 侍ジャパン壮行試合「高校日本代表-大学日本代表」は26日、神宮球場で行われ5-5の引き分けに終わった。互いに一歩も譲らない1戦に2万8436人の観衆は最後まで歓声を送り続けた。先発の大船渡・佐々木朗希投手は最速156キロをマークするなど1回無安打2奪三振無失点の好投を見せた。

 佐々木は初回の先頭・宇草を左飛、続く小川に対しては3球目にこの日、最速の156キロをマークし最後はスライダーで空振り三振。柳町から152キロの直球で空振り三振を奪いお役御免となった。

 打線は2回に先頭・石川が中前に落ちるラッキーな二塁打に相手の拙守もあり1点を先制。4回には2死一、二塁のチャンスで熊田が中前適時打を放ち2点目。大学日本代表は4回に牧、佐藤の適時打で同点に追いつくと、さらに海野のソロで勝ち越しに成功。

 高校日本代表は5回2死一、二塁から石川が左翼フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放ち逆転に成功。負けられない大学日本代表は6回に4番・牧が左翼席へソロを放ち同点に。高校日本代表は9回に山瀬がスリーバントスクイズを決め勝ち越しに成功したが、その裏に大学日本代表は篠原の中前適時打で同点に追いつき引き分けに終わった。

 最後まで勝利への執念を見せた永田監督は「よく粘りました。試合始まる前に『この試合を勝ちに行こう』と言っていた。底力をみせてくれた」とナインを評価。一時、勝ち越しのスクイズを決め「力対力で勝てない部分もあるし、足も使いたいし小技も使いたい。実戦でできたのは選手たちのおかげ」と手応えも感じ取っていた。

 先発のマウンドを託した佐々木については「こういう大観衆の中で投げてみることが、これからの大会、将来的にも役立つと。よく投げてくれた」と語っていた。

 30日から韓国・機張(きじゃん)で開催される「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」では悲願の初優勝に期待がかかるが「先を見ず一戦必勝で頑張りたい」と決意を語った。(Full-Count編集部)

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